広告
思い出

単車を駆って

ひとり身の気楽さ 単車を駆って

20歳を境に私の性格と行動は変わった、同級生と仲間達が当時の暴走族のハシリになった、羨ましいと思いながら私は空手に熱中していた。

それまでの控えめな弱虫が、強い仲間達との交友で世界観が変わって行く、その中で弱気を助ける気質の芽生えは更に増して行った。

イジメられっ子の反動だった、強い者に向かうという横着さではなく、来るなら受けるぞとの心構えだった、師匠の前では控え目な優等生、目立たぬ弟子のひとり。

その師弟関係が今日まで続くとは予想も出来なかった、私の芯の強さは想定外だったのではないか   !

不良たちは、初っ端にハッタリをかまして来た、脅し虚勢  ! そこでこちらが怯むと畳み掛けて来る、私は経験を積むほどに彼らの特性とその腕前が見えて来るようになった。

無駄な喧嘩の色分けができるようになったのである、喧嘩はしないに越したことはない、私は動ではなく、静の男になって行く、受けの身は心地良かった  !

今振り返ると不思議でならないのは、たまに従兄弟と単車でドライブ、それも各白の単車で走るのだが、殆ど1人で海岸線から山道を走った。

独りでぶらっと当てもなく走り回った、英気を養うと共に孤独を癒したのである、多感な年頃の悩みもあった、そして恋もした   !

独りでの心ボソさは全くなかった、怖い者知らずである、私の仲の良い竹馬の友は、単車に寝袋を積んで野宿しながら全国を回った、そうすることで根性を作ったのである。

その彼は九州の地で終の住処を得る、

鏡五郎・漁火の宿  のなァやんである。

男たちの挽歌    !  ひゅうひゅうと風が鳴く   !

ひとりふたりと勇者たちは旅立って行った、後に続く者達の為に道を切り開きながら・・・

青年期の孤独は経験しておけば良い、それは自信に繋がってゆくからである !?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告