広告
友情

郷愁 ヒマラヤ杉

高校1年から3年まで、O、私、そしてUが変わらぬ席順だった、一番先に言葉を交わし、そして人生の大半を刎頚の友となる同級生。

私の変遷をずっと眺め応援してくれた2人だった。

共に地元では信用を得た農家の重鎮になった、子育ての 成功はともに奥さんに負うところが大きい。

午後の昼下がり、誠に嬉しい電話がかかって来た   !「着信があったのだが、Sがかけてくれたのか  ?」思いもよらぬOからだった、柔道部名キャップテン   !

後輩達が一歩下がって仰ぎ見た男、Y高の主将Kと双璧をなした正義感溢れる男、席順が前後しなかったら、ありふれた同級生で終わったことだろう。

もうひとりのUは、長男が大阪で弁護士をやっている、子育て成功組である、卒業してからもそれぞれ沢山の想い出を作ってくれた、肉親でも及ばないふたりの恩  !   

私は多くの人に支えられて日本人としての矜持を授かった、このような交友から国への愛国心が芽生えたと言っても過言ではない。

Oの電話で嬉しかったのは、常日頃、耳が遠くなって話せないので・・・と、奥さんに変わって会話していたのだが、なんと今日は、昔のままの本人の声だったのである。

補聴器の助けである事は分かったが、何にもまして会話が弾んだ、故郷のコロナ禍は最小限に抑えられている、

「Oよ!コロナが収まったら同級会をするから元気でいてくれよ !」

「分かった! 待ってるぞ  !」彼の声は青空に負けず澄んでいた。

好きよ嫌いよ  ! あの青春の日々、野山を駆け回って洋画に没頭した野郎たち、青春は変わらず今も続いている。

愛媛県立川之石高等学校園芸課第12回生、

自慢のヒマラヤ杉が変らぬ勇姿を見せている、

先般、同窓会松山支部Y支部長と電話・・・

「先輩 ! 東京も大阪も(支部) コロナで今年の同窓会は中止です、松山もそれに併せて中止にします  !」

Y支部長の愛娘は愛媛県のテレビ、ラジオで活躍するパーソナリティ「やのひろみ」ちゃん、親子そろって我ら県民を勇気付けてくれている。

オリンピックも終盤にさしかかって来た、私は空手道の競技に注目している、目当ての選手の攻防を静かに待つ。

亡き武道の先輩、名人達人への敬意さらに心新たなり、

押忍   !?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告