行政書士の仕事をやっていると、様々な難問に行き当たる、その中でも難しいのは相続のもつれである、あくまでも司法書士との連携だが、過去に何件か途中で話が壊れた事がある。
ほとんど肉親同士だけなら、時間をかければ解決できたと思われるが、連れ添い (まず一方側の妻) の姿勢でまとまらない事が多かった、これは我々ではどうしょうもない。
人間、特に肉親同士の業の為せるわざ、欲と虚しさの交差する後味の悪さだった、いかに自分が可愛いか、そこには肉親への温かい情愛はない。
ところが、時間がその軋轢を解決するから世の中は面白い、それも欲がらみで強がりを言って拒絶した方が折れるのである。
勝手なものです、ほとんど連れ添いの欲とワガママが解決を遅らせたのである、我慢する側に同情することが多かった !
まず私達の仕事は短気では務まらない、気長にクライアントの信頼を得られるよう気配りが大事である、気長なスタンスと愛情、別に行政書士だけの特徴ではないが、誠意を尽くす、真心コレに尽きる。
お客様の性格は十人十色、肌の合う人、合わぬ人、ひとつの型に捉われると失敗する、その性格に応じて対応を心がけている、役所との関係に於いても同じである気配りと信頼関係の構築は特に肝に命じる。
若い時代に、同年代の係長クラスには苦労させられた、個人感情を職場に持ち込んで、一種の意地悪に会うことが多々あった、それを側で見ていた入所間近な職員の正義感に救われた。
もちろん先輩上司に気を使って態度では表さないが言葉の端々で優しさが滲み出ていた、この姿にどれほど救われたか、役所職員への感謝の気持ちは辛い時の彼らの気配りに負うところが大だった。
そんな彼らが係長、課長に昇進する、その時ばかりは、我が子の昇進のように喜んだものである !
「おめでとう ! 頑張ったね !」電話で祝福する、栄進の席へ直接訪ねて伝える、彼らの笑顔は最高に輝いていた。
その横でヒラ止まりの職員の姿がある、必ず声をかける、気配りの大切さである。
どんな人にも形は違うが家庭がある、平穏な人、問題を抱えてギスギスしている人、それぞれの悩み、歴史を紡いで明日へ向かっている、家庭の幸せが外での強風にも耐えられる、妻の性格が男の明日を左右する。
1月も後半に差し掛かった、コロナの猛威に人間は耐えられる、そして必ず克服して終息の朗報を聞くだろう、負けるな人間、そして奢るな。
明日へ向かって !?
杉の子さん。
こんばんわ。貴方ならではのご意見です。簡単なようで、誰もが真似のできない生き方です。
会社勤めをしていた頃を思い出しました。しみじみと、読ませていただきました。
寒さが続きます。ご自愛専一に・・
( 久しぶりに、例の悪質なコメントを公開してみました。 )
onecat01さん、
親の援助もなく裸ひとつで世の中に出た者は、他人以上の努力が必要です。
「人に助けを求める前に、まずこちらから紹介する仕事がなければ誠意を
示せ!」これが私の持論と覚悟でした。
ほとんどの人は、苦労、貧乏をしていれば、先に相手に助けを求めます、
しかし私は、苦しい中でも相手に先に与える事を考え実行しました。
結果的にそれが役所人間への励ましにつながり後年彼らが助けてくれる事に
(精神的な指導) なったのです、民間人間においても同じでした。
だから故郷の名校長になった可愛い後輩の言葉「Sさん! 人間だもの。」
この言葉が響くのです。