雲流れる果てに
こどもの頃、田舎の映画館で観た日本映画である、戦争の儚さ惨たらしさ、兵士たちの虚しさを目に焼き付けられたものだった。
人間とは反省も学習もできない生き物、あの時代に感じた虚無感が全くそのまま時代を経過している。
日本人は外国との戦いで焦土にされたが、自国民同士の殺伐とした近代戦は経験していない、その歴史に今臨んで苦慮している。
外国の戦争は完全な殺し合い、それも自国の指導者に依って惨殺されることが往々にあった、その悲劇を引きずって来たのが共産国家に隣接する国々の宿命なのか。
無い物ねだりをするわけではないが、気候穏やか人情満載の民主国家に囲まれて見たかったね、独裁、共産僻み根性の非常識とは隣合わせをしないでね !
どれほど国家間の交流が進むだろうね、所詮人間とは我が儘な生き物、仲良し同士で連合を形成してね。
せめて夢でも慰めに見て、劇中劇のラブロマンス❤️国境を越えた恋、ソフィア・ローレンのひまわりの調べに乗せて、もちろん主人公マルチェロ・マストロヤンニ役は私 !
ひまわり🌻 女の情念に心も揺らぐ、ローレンの泣き顔を抱きしめてやりたい。
「Sさん!その一度が欲しかった!」惚れた女に言わせて見たかった! 無い物ねだりだけどね。
しばらく映画を観ていない、映画は特に洋画は1人で見る のが私の流儀 ! しかし一度だけ2人で観た映画がある、その日は白銀一色の白に包まれた世界、「忘却とは忘れ去ることなり」
菊田一夫作 「君の名は」のナレーション !
迫り来る軍靴の生々しさ、どうか戦争は映画の世界だけにして、私は二つの世界を生きている、平凡な日常と狂気な世界を !
遠い空に祈る !
悪夢よ ! 早く覚めてくれ ! ハッピーエンドの拍子木を鳴らしておくれ、
「あなたのしていることは夢なんだよ、所詮あんたは役者! 勘違いしないでおくれ、もうすぐ眼が覚めるからね!」
ウクライナに歓喜の歌声が響く ! 夢に祈る !
雲流れる果てに !?