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人生

穏やかな春日和

穏やかな春日和

穏やかな春日和南予路は程よい車両の列が連なっていた、A工務店の営業社員K君の運転技術は同乗者の健康に配慮して満足のゆくものだった。

車窓から流れる風景は我が青春の残り香を脳裏に蘇らせた、K君との掛け合い漫才が更に遠い日の追憶を呼びもどした。

ある人の旅行からの帰りを迎えに行き追突事故を起こして見舞いに気を配った辛い日々、しかしその時の誠意が終生のご縁となりご夫婦の人生を見送る事が出来た。

残された愛娘さんとの交友の日々が続いている、わが娘   !交通事故の当事者同士がそのような関係に昇華したのである。

誠意を尽くせ、日本人なら理解出来る規範、私は愚直にもそれを通している、そこから生まれる人との縁は犬猫の動物にまで及ぶ事になった、感無量である。

ふるさと港町はのどかな人情を潮の香に匂わせて迎えてくれた、待っていた友人の案内で目的地の確認と土地事情を探索する、

友人と別れてフェリー埠頭に向かう、道の駅みなっとは、コーヒーの香りと田舎町特有の人情で疲れた身体を癒してくれた。

向かい側に在る親戚筋にあたる老舗のH蒲鉾店に入る、地元で由緒ある蒲鉾店のひとつである、社長夫人直々で品定めに協力してくれた。

彼女のお母さんは私たち男子同級生のマドンナ、私が1番信頼する同級生にして晩柑類の有力な生産者、四季折々の果実を送ってくれる心優しい慈母でもある。

我が青春の港町、同行のK君の顔がほころんだ、人間関係の極意 !人には優しくあるべきである、人に尽くすところに幸運が舞い込む。

帰り道の会話が更に弾んだ、息子と同年輩、又良い男と巡りあった、A工務店の私の甥の部下、施主に沿った気配りの営業さんである。

父上は現役の高校教師、親孝行の計画を話してくれた、私の弧線を震わす男がここにもいる「君なら出来る !」松山インターが目の前に迫っていた。

穏やかな春日和、Kくん  !

穏やかな春日和” に2件のコメントがあります

  1. 久しぶりにコメントいたします。いつもはコメントを入れようと思っても、貴方だけの世界には入れない雰囲気がありました。

     今回は、違います。いつもの貴方らしい、抑制の効いた、温かい文章なので、楽しく読ませていただきました。誠意を尽くすことの大切さ、故郷を大切にし、愛する人の良さ・・みんな私の心に響きました。

     いつものブログとどこがどのように違うのか。よくわかりませんが、貴方の心が広くなり、悠々として、周りのものを肯定しているからでしょうか。ご自愛専一に。

  2. onecat01さん、
    お久しぶりです、お変わりありませんか、人は時には息抜きが必要です、息子のような若者とのドライブは最高の癒しでした、故郷は変わらぬ風景を見せて迎えてくれました。

    あい変わらずコロナに悩まされますが、気分が滅入ることなく頑張りたいものです。
    コメントに感謝いたします。

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