潮の香りに包まれて、方言
けして人を貶める放言ではありません、故郷の匂いを届けてくれる母の温もりの言葉の数々です、それは先般、穏やかな春日和で紹介したふるさとの続編です。
ゴールデンウイークの貴重な平日を利用して役所へ電話での問い合わせを行った、37歳まで生活したふるさと港町だから職員さんの言葉は皆んなお馴染み方言だがところが最終回答を伝えてくれた事務員さんの言葉に私は息を呑んだ。
報告をもらった後の冗談を交えた会話が弾むことになった、私は必ず初対面で氏素性を語る、相手へのいたわりと礼儀作法として自分をさらけだす。
彼女の言葉に懐かしい産まれた所在地の言葉が飛び出したのである !「ところで、あなたはY市のどこの女性( ひと ) ?」
「ハイ! 真〇です!」そして会話が続いた、「真〇のどこ ?」 「穴〇です!」それにしても初めに名乗った苗字はそこにはない ?
さらにキャチボールは続く、結婚して姓が変わっていたのである !なんと家内の実家の近くに嫁いでいたが、さすがそれ以上は聞かなかった。
先般の松山市役所の事務員さんと同じく港町の女性さんたちは素晴らしい、「今度伺う時は挨拶に行きますからね ! 幸せになってよ !」
「お待ちしています !」 ふるさと独特の素朴な方言、思わず涙が出た !
電話の向こうで町の人の妻になったふるさとの後輩は声を詰まらせた !
言葉のキャチボール、私の友人知人の名前を出すと応対してくれた女性達3人は驚嘆の声をあげた、37歳まで過ごして、生活の糧に彼女達の親戚、友人知人達が私の商売をその生活を支えてくださったのである。
故郷は遠くにありて思うもの、
仕事では行き詰まって立ち往生したが、行政書士としては勇気をもらった女神さん達だった、ふるさとの方言、その香り、母や姉達の笑顔が瞼に映った、感無量である。
人の縁、人の運、それは善行によって得られるもの、感謝の先におとづれる。
その故郷へ、私たち家族3人はお墓参りに帰る、ご先祖様、両親、姉兄達へお礼の心を届けに帰る、「ありがとうございます。」
故郷から届いた方言、潮の香りに包まれて !?