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友情

卑怯者になるな!男であれ !

K高校2年の彼は近隣の他校の3年生にまでその名前を知られていた。

「奴は横着だ!一度懲らしめるぞ !」その噂は本人まで届いていた、だが我関せずで一緒に通学する私にまでその先輩達の怒りは耳を突いていた。

朝晩の通学時での他校の先輩達の目はキツく気弱な私にはヒヤヒヤものだった。

とうとうある時、その場面が訪れた、

繁華街A町の小さな交差点でH校の柔道部3年生が自転車を止めた「待て!」そして「こっちに来い!」裏通へ彼を誘い込んだ。

彼、Mは臆することもなく3年Hの後に従った、

裏通をりを入って5メートル、不意打ちでHの鉄拳がMの頬をかすめた、Mは辛うじて避けたがHの得意の投げが決まった。

2~3発! 突きの応酬があって動きが止まった、その時になって商店街の人間が異変に気付いた、我が校の3年生も通りかかり仲裁に及んだのである。

「ことに臨んで逃げない男!」

Mの評価が鳴り響く事になる、Y校柔道部員Hが偉かった !Mの勇気を認めたのである。

仲裁に入った我が校3年生NもMの勇気を認めた、 Mの番長への道はこうして開かれて行った。 

その後に迫った修学旅行でMの箱根路でのA校ボクシング部との 乱闘が控えていたのである。

上には向かって行くが同級生、後輩には指一本触れなかった硬派、

K校M ! 今は亡きYと共にK校の歴史と共に後輩に伝えられる。

関西の地で脳梗塞に倒れた男Mの!消息は、私から途絶えた  !

涙流れる男の勲章🎖その記憶は私の生き方に強く影響している。

卑怯者になるな!  男であれ   !

今度の帰郷で、Yの女房に二十歳のM、Y、そして私Sの成人式でのスナップ写真を届ける。

校庭のヒマラヤ杉が「卑怯者になるな !  男であれ   !」  と呼んでいる   !?

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