冷たい雨が窓を叩く
冷たい雨が窓を叩く
・・・覚悟しています。
週明予想される多忙な日常を嘲笑うかのようにその窓から冷気が忍び寄る、仕事は楽で楽しいものと逆に己の力不足を会社人間首脳に見せる舞台でもあるからである。
「あの社員はパフォーマンスが過ぎる、人の目が届かないところではどうなんだい?」 不信感を増幅させる花道ならなまじ注目浴びぬ方が良い。
組織人間の悪口はできるだけ言わぬ方が良いが、指導者がキツ過ぎたり放漫過ぎると、下の者は緩みがちになって民間人に鞘当てが来る、これがまた陰気臭い、同輩達からよく聞かされる「どうにかならんですか?」
中年の頃若い同業者からそんな悲鳴が上がったことがある、我が県の南予地方、彼の車に同乗して行きましたね、彼の職員へ挨拶の後、質問した、ところが謙虚の謙が抜け落ちている、後ろの上司達の温もりの姿勢、言葉が20分程いたにもかかわらず感じられなかった。
「ダメだコリャ!」 私の武道仲間が新市長の選挙立会いをした程の仲間内です、その上、私の土性骨を作ってくれた愛する祖母(ばあば)の焦がれた故郷なのだ。
なんたる無礼、なんたる情けなさ ?
ふるさと恋しいが、どこかへ飛んで行ってしまいました、これが闘牛のふるさとかよ ?
ここの女性には二十歳の頃淡い恋心を抱いたものでしたが、それも胡散霧散と消し飛んでしまいました、サヨナラ! 我が恋よ、❤️ うら若き乙女よ !
礼儀知らずの野暮男が「貴女方の純情を摘んでしまいました、ごめんね。
それからその地方への興味が次第に消えてゆきました、ばあばのふるさと、命の湖、あの時の職員の階段はどうなっただろう、男の風上にもおけねえ!人でした。
私は以降カレを反面教師にして来ました。
道徳教育のお師匠さん、どんな男になられたでしょう ?
同業の後輩から相談を受けて、彼の車に同情して、その街へ行きました、その彼はその屈辱を後に引かず立派な行政書士として役所の皆さんの信頼を得ている。
司法試験の晴れ舞台、事情で方向は変わったが、!その志は社会へ還元して奮闘している、人間としての道程に彼の経験は生かされている。
「偉ぶるなよ! 我々は大したことなんかないんだよ !」
冷たい雨が窓を叩く
・・・ 覚悟しています !?