過去の自分へ
人間社会は紆余曲折、これほど現金なものはありません、
相手を利用できると思えば蟻が群がるように寄って来る、
反対に利用できないとなれば潮が引くように去って行く。
長年、人間をやっているとイヤになる程学習して来た。
「Sさん!体調いかがですか?」 昨日今日と公務員を定年退職した2人の飲み友達から胸に込み上げる思いを頂戴した。
鬼も黙る治安の砦にいた親友達である、私の足腰が弱ったと聞くだけで電話とメールをよこして来た。
1人は愛娘を愚息の妻にと願った友、もう1人はその体育会系の矜持に惚れたガッツマン、私の体調の関係で恒例の飲み会を延期している。
「もう少し待ってよ!」
検査の結果は数日後、主治医の指示待ち状態、まな板の鯉です、打たれ強いのが私の自慢、反骨魂で生きて来た。
うわさは瞬く間に広まっている、私の事など無視してくれれば良いのに、いつまでもフローしようと節介を焼いてくれる、もう忘れて頂戴。
並の根性では私の負けじ魂は崩せませんよ、まあ!冗談ですが、広がりすぎた勿体ない交友関係のおかげで、私は健在です、
もう少しお付き合い願います。
私が今後悔している反省点、若い頃は凡庸などこにでもいる人間だった筈なのに、男、女性問わず失礼があった事を思い出して胸が揺さぶられている。
軽く見逃していた言動行動に、大きな過ちを見逃していた。
終局に向けて私の今世への評価は大きく低下することになる。
今後どう自分自身を!納得させるか苦しむことだろう。
過去の自分へ !?