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雑談

風が鳴る 窓を揺るがす風が吹く 

今夜はやけに突風が吹き荒れる、まるで熊本の地震で命を落とされた方々の無念が
そうさせるように、
私は神妙に耳を傾けている、助けて上げられなかった事を詫びるように頭を垂れる。

熊本は新婚旅行でお訪ねした街、あの時の数々の光景が蘇える、被害者の皆様の
ご冥福をお祈り申し上げます、そして被災した方々へお見舞い申し上げます。
窓を叩く風の音に、生死の境とは何だったのか、その分かれ目を思っている。

阪神大震災そして東日本大震災、日本の国の宿痾(しゅくあ)を考える、
島国の悲しさ、フィリッピン海溝に乗る我が国の避けられない危険性とその宿命、
又も日本なのか ? 何ゆえに日本はこうも災害に追いかけられるのか ?

自問自答も切ない。

ただ、せめてもの救いは、政権が自公連立であったという幸運である、過去の震災を
比較してはならないと自重するものの、敏速な救助体制、そこには自衛隊の身を粉に
した救助活動がある、安保法制の成立を望み安堵した私としては、よくぞ自衛隊との
感慨 深いものがある。

風が鳴る、突風唸る、窓を揺るがす、人の心を更に打つ、あの津波を思うように風も
穏やかな風から吹きすさぶ山降ろしまで一気に豹変する怖さがある、自然は侮れない。

あの夜も、身を凍らせるほどのやまじ風が吹いた、人の不幸をこれでもかと追い込む
ように窓ガラスを叩いて止まなかった。

青春の一里塚、避けて通れぬ試練の嵐だった、世を呪い、我が人生に絶望した、だが
踏みとどまった我が心にお礼を言いたい、よくぞ我慢した、よくぞ耐えた、その道筋の
彼方に希望の明かりが灯った。

そこには人から掛けられた言葉があった、何気ない言葉だったのだと後から知らされたが、
運命が好転した、それは辛抱する者を支えてくれるものだった。

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