役職を離れて仕事オンリ-で毎日を送っていると組織の事が
わずらわしくなるのは何故だろう、これも歳のせいだろうか。
私達の仕事は、仕事を頼まれるほど新たな出会いが有る、
今まで全く触れ合うことのなかった人間同士が肝胆相照らす
仲になる、ましてや縁につながる出会いを迎える等、正に縁。
仕事の多忙、出会いの楽しさ、そしてお金に少しだけ惚れられる、
こうした日常を過ごしていると、小さな枠の組織の活動が過去と
未来の写し絵であったかのような錯覚に陥る。
以前、高級官僚から県知事になられた郷土の大先輩が、演説の中で
話されたことが思い出される。
先輩の在籍していた官庁の予算と県の予算を比較した話だった、
そのことを含めて、「井の中の蛙大海を知らず」 高々何千万円の
年間予算、そしてポジションへの憧れ、今振り返ると何と小さな
世界だったことか、今ではもう別の魅力に捉われている私がいる。
そこで、気分転換に別の組織の総会に出席する、日頃から仕事で協力
頂いている信頼できる同僚が県のトップに就任していることもあって
総会後の懇親会で美味しい料理とお酒をいただく。
果たして、どんな出逢と、どんな話が出るだろうか、楽しみである。
仕事を離れた友との語らい、道後の湯につかり一杯酌み交わす約束の
明日が 現実のものとなる。
「友遠方より来る、うれし涙 ぽろぽろ。」 したためたばかりである。