私は常日頃、モノ作りに携わる人々を尊敬している。
身近な例で言えば、小説家はじめ作詞、作曲家、歌手
役者に至るまで幅広く傾注している。
私の年齢になると人生の人仕事を終えて第二の人生に
軸足を移し、ほとんどの人は暇を持て余している。
現在の私は、それら多数の人々とは反対にその暇さえ
ない状況に追われている。
「Sさん、相談があるのですが時間取れませんか ?」
旧知の司法書士から電話が入った、
よく二人が利用する、二階に在る喫茶店で落ち合った、
まず仕事の話が先行して、後はいつもの通りの雑談。
現場と役所回りで忙しくなる、その傍ら個人的な相談事
が入る、こんな時に役者稼業が身近に感じられる。
ひとり二役、いやそれ以上、演じなければならない。
お人好しがあるかと思うと、冷酷な批判者に代わる、
怒りが有って、悲しむ人がいる、役者稼業を垣間見る。
今、現在の私がそうである、
悲しみに寄り添うかと思えば、法律のひだに触れる、
演じ分ける喜びと悲しさ、私に相対する人はそんな私を
見抜く事はできない、普段通りのSがいる。
泰然と粛々と、そして喜怒哀楽を織り交ぜてすれ違う、
人の死を身近に見て、悲しい筈なのに、笑顔を見せる。
リタイアとは、自分だけの時間は、当分ありそうにない、
終止符の向こうに、天国の花園が在る、それからで良い。
悲しみに寄り添い、理不尽に立ち向かう、
お天道様の命ずるままに、男を磨く馬鹿がいる。
近日、シネマサンシャインの上段奥の席で、俳優の活躍
著しい、「 V6」森田剛を見つめる私がいる。
岡田准一に続いて役者魂 満開の森田剛の悪役を観たいと
願う男がいる、、ヒメアノ~ル 殺人鬼 !
二面性あるのが人間の本質、森田剛が迫真の演技で我々を
奈落の底へひきづり込む。
人間とは、悲しくもひたむきな生き物、青空の日差しが
キツくなる、
そろそろ行くか、行き当たりばったりの生放送、アングルは
いいか? セリフ とちるなよ ?