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雑談

中洲のV6 Vシックス 脱出

よく頑張った、中洲のV6
雨上がりの河川敷は、熱気に生き物たちが涼を求めて彷徨う、
所々に背丈の短い草木しかない中洲なれば尚更耐え難い苦痛だろう。

6匹はその草の根に身を寄せて時間の経過に命を託していた。

梅雨の晴れ間、いっときの青空を見せた河川敷だったが湿気の伴った
河原はその照り返しで犬たちを更にいたぶっていた、何故にもこう ?

翌朝は又、雨が降るとテレビでは伝えていた・・・

中洲を取り囲む泥色に濁った濁流は、犬たちの思いを拒むように勢いを
弱めていなかった、「困ったな !」 残された余裕はない ?

どうにか勇気を出して、この流れに飛び込んで見ないか ?
私は、中洲の彼らを眺めながら考えていた、ある思いを実行する !

今朝、目が覚めると窓を叩く雨の音、
( ああ! 彼らの命もこれまでか ? 脱出は叶わなくなった !)
悲観論に頭が締め付けられる急いで車をスタートさせた、其処を目指して。

おそるおそる中州に目をやった私の視界に犬達の姿は見えなかった、
目の錯覚を恐れて場所を代えて注視したが、やはり彼らはいなかった、
「よかった!」 素直にそう思った、不慮の事故とは考えられなかった。

夜半、再び雨が降り始めた時、リ-ダ-犬の好判断で中洲から急流の中を
泳いで脱出したのだと確信した。

6匹をご紹介しましよう・・・
茶色のうち、白と茶の雑種犬がリ-ダ-(V6 坂本君) 茶の雑種権2匹 
(長野君)と(井ノ原君) 黒のハスキ-雑種権3匹(剛君) (健君) (岡田君)

よく耐えた、土砂降りの雨、雨上がりの日照り高温多湿、濁流に囲まれて
今にも中洲が浸水しそうな自然の猛威、犬達は腹を空かせてよく耐えた !

姿の見えない中洲を私は只見つめるばかりだった。

こうして冗談が言えるのも、彼らが無事だと分かったから、こんな嬉しい
ことはない、犬だって、野良犬、捨て犬だって人間と同じじゃないか、
命の価値に大小などあるものか ?

早速、土手入り口、河川の袂の竜神様にお礼に伺う、
6匹の犬達が無事中洲から脱出できましたよ、こちらに渡ってきました
守っていただきまして有難うございました。

空腹はどうにか為る、動物愛護の仲間に報告、みなさんの善意が彼らの
命を永らえる、後は言わない、貧乏しながら無償の愛に手を差し伸べる
人がいる、合掌。

「重信川よ、心あるならば、生まれてきた命に救いの手を差し伸べたまえ、
自然の営みの中に、小さき命の住む処 与えたまえ、人が住まない隅でいい」

あんなに恐れていた雨が、今は 慈雨のように思える。
「雨よ 心有るならば、手を合わす人間のいることを、見届けたまえ。」

1級河川 重信川 梅雨を集めて 何を急ぐ。 「助けてくれて有難う。」

6匹の犬たち、それはまるでジャニ-ズのVシックスのように派手やかな
舞台を彩って舞台袖に消えた。

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