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雑談

天使の館 残暑

暑い日差しの午後、仕事が一段落したので天使の館へ
足を向けた、ランチタイムが終わった店内は4組みの
お客さんがくつろいでいた。

注文取りに来たウエイトレスさんが「お元気でしたか?」
と声を掛けてくれた、子育て真っ最中の女性である。

私は建築会社の社長と一緒だった。

申請案件が許可になり建築を請け合うA社長と今後の打ち
合わせのため久しぶりにおじゃましたと言うところだった。

何ヶ月ぶり、いや数年ぶりかもしれないのにお客を覚えて
いる、その記憶力に驚いた同時に長時間の就業時間なのに
よくぞ頑張っているものだと感心した。

相変わらずこの店は、天井からピアノ曲が流れていた、
よくひとりで来て仕事の合間の骨休め、思索の時間に利用
させて貰ったものだった。

社長との打ち合わせは短時間で終え後は四方山話になった、

大工弟子の時代からの付き合いである、山村から中学を卒業
と同時に先輩を頼って弟子入りした、辛い修業期間にも耐え
一家をなした。

幼少の頃にはイジメにあった、人間不信にも陥った、その
経験が身を結んでいる、イジメに耐えた人間は、わずかな
情けにも感謝する、そして人に対して愛情を注ぐ事ができる。

毎日のニュースでイジメによる少年の自殺報道が絶えること
がない、誰かが気がついて手を差し伸べるなら、貴重な命が
失われることはない、大人たちの気配りが欲しい。

幸運と言うべきか、珍しいことに私はその両方を経験した、
苛められた悲しさが、イジメに合う辛い人に手を差し伸べた、
反対に苛める側には、暗黙のうちに睨みを気かした。

又は、直接行動に移した、嫌だったら止めよ、二度とするな、
だから私の交遊範囲ではイジメは止んだ。

イジメ問題で1番卑怯なのは、番長のそばで虎の衣を借りる
キツネ役である、これの嘘に輪を掛けた焚き付けが被害者を
どん底に突き落とす。

社会のあちこちで見受ける人間の嫌らしさ、それを見抜く
眼力が上に立つものには必要である。

付和雷同、これが更に状況を悪化させる、日本の国全体が
歪んでいる、欲に取り憑かれた金亡者の跋扈が輪を掛ける。

政治の正常化が急務である、東京五輪、東京築地市場の移転
問題、全て金がらみで事を複雑にする、小池知事の手腕に
注目である。

話を戻して・・・
天使の館は、午後のまどろみの中に差し掛かっていた、
男二人の午後の時間は終わった私の手を抑えて社長はレジー
に向かった、「ご馳走さん!」 好意に甘える事にした。

眩しい青空がどこ迄も広がっていた。

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