前々から会いたいと思っていた同業者のA先生、
夕方電話を入れると、「今 帰ったところです・・・」
との返事、お邪魔することにした。
2階に在る事務所に招き入れられて、予想外の会話が
弾んだ、仕事、組織その他縦横に語り合った。
彼は、人の下に甘んじるような柔ではなく重みの有る
言葉を吐く男で定評が有る。
私と同年代、是々非々で論をはる姿勢は私好みである。
彼を取り巻く先生方は、私の今までの交友には混じり
あわなかった烈士達が連なっている、それゆえ楽しい。
彼の好意に甘えて時間の経つのを忘れた、
他の者は彼の強面に怯むところが有るが私は苦にならない
それどころか好んで飛び込む誘惑に駆られる。
面白かった・・・!
内緒話も出る、忌憚のない意見は男を磨いてくれる、
ヨイショ話に終始すれば、相手の本当の価値を見出せない、
飛び込んで腹を割るところに相手の真意が見えてくる。
昭和の男の良いところ、希少価値になった我々だが
彼の豪胆を垣間見て、ほっと胸を撫で下ろした所である。
今度一杯やりましょう!
男の笑顔に何故かしら郷愁をそそられた。
「明日は、都合で出席できません。」
彼の居ない支部総会に私は出席する。
「先輩!」 礼節を持って対処してくれるB先生も欠席、
昭和が次第に過去に消え行くのを感じざるを得ない。
昭和の獅子たちよ 健在なり !?
どんな劇場が待っているだろうか・・・?
これから、Sホテルへ向かう。