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雑談

束の間の陽光 良いこと有りますように

「おいおい! どうしたその道のプロが何たる失態?」
思わず声のトーンが上がった、電話の向こうで営業担当者が
恐縮しているのが判った。

ある事業のプロディース担当の私は資格者の人選も行っている、
先ず先般司法書士が初歩的ミス、これは別に咎める事ではない、
有り得る間違いだったので敏速な対応で顧客に被害はゼロ !

今回は、お金の絡む問題なので事業主が怒りをヒートアップ
させていると言う、その対応をどうすべきか担当者が日曜に
関わらず連絡して来たのである。

何点か解決策を伝えた後、事業主へ電話をいれるが伝わらない、
怒りの向けどころがないので敢えて取らないのだと解釈した。

ひと夜、置けば怒りも収まるだろうと静観した、それにしても
プロたるものなんたる事か、

難解な資格試験をクリアした先生方は、我々庶民と少しばかり
スタンスが違う、鼻が上を向いてござる、勝手にやらそうか ?
私は冷静に考える事にした、庶民には程遠い高額、無理もない。

寒い夜が開けて、ワンちゃんを連れて散歩に出た、
突然携帯が鳴った !

「S先生、昨夜は知人と一杯やっていたので返事を失礼しました」
詳しく知らない私は、事のいきさつを本人から聞いた、

時と場合には責任は私が取るが、事情によっては突き放す、
今回は、もう少し様子を見る事にした、資格者も利口な先生 !
解決策を見つけるに違いない。

「怒鳴ったらいけませんよ、喧嘩はいつでも出来ますが、
A先生は良い人ですからね」

電話の向こうで「判ってますよ」 明るい笑い声が聞こえて来た、
「頼みますよ・・・」 私もそれに答えて丁寧にお願いした。

海千山千の大人に挟まれて右往左往する若い営業さんが可哀想に
なった、「お茶誘いますからね」 と約束している、
( 連絡してみようか?)

役所の用事も済んだ事だし、たまには若い人の悩みを聞いて
あげるか ?

青空から陽光がさして来た、売り出し中の大規模団地に車を向けた。

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