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雑談

武道家だって人の親、 可愛いに決まっている

面接試験が無事終わって近くの喫茶店に入った、
もちろん若い女性当事者の同意を得ての事だが、
そのぐらい女性に対しては慎重に気配りをする。

店内は、若者たちで賑わっていた、これでは気を
使わなくて済む、
明るくて更に爽やかな娘さんである。

誤解があってはいけないので説明すると私の長い
付き合いの友の娘さん、その父から相談を受けて
就職問題に対処していると云う事である。

面接先は私の旧知の社長の会社、面接は私も同席して
行われて和気あいあい楽しい雰囲気で終った。

「お父さん怒る事はないでしょう?」
私の問いに意外な返事が帰って来た「怒られます」
それも結構口やかましいらしい?

想定外だった彼女の父とは彼が18歳の頃に知り合い
以降ずっと友情を温めて来た、

寡黙で物静かな男が武道に目覚め、極真空手から少林寺
拳法に代わって今日に至っている。

私の記憶では、正拳士4段、本山で研修中なので更に昇段
試験が近いのかもしれない。

彼は、私と共通の性格の推移を経ている、おとなしい男が
良き師を得て武道に目覚め、強固な精神を身に付けた。

他人との関係では穏やかな大人を装っているが家庭内では、
口やかましい父親であり夫なのだが、

愛情の裏打ちなのだと言っても信じてもらえない父親の立ち
位置、私はよく分かる。

聞き終って父親の良さ、素晴らしさを説いてあげた、
「そうなんだ!」 素直な娘さんは私の話に納得した。

彼と奥さんの武道家の血を引いた娘さんだもの大人の意見を
取り入れて父親を理解し尊敬する女性として成長するだろう。

彼女には大きな夢がある、私たちでは成し得ない壮大な夢、
その実現に少しでも寄与できれば父親との友情はこの上ない。

「良い娘さんじゃないか!」 遠慮のない間柄だ、私の電話に
彼の弾んだ声が帰って来た!

「本当ですか! ありがとうございます!」

冬空にビシッと染みる親の愛、心地よい風が頬に吹き抜けた。

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