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雑談

陽だまりの中で 微笑むエンジェル

寒空に陽だまりほどホッとするものはない、
難しい申請書を書き終えて公園に出向いた。

こじんまりと知る人ぞ知る桜の園は、5~6台の
自家用車がまばらに昼のひと時を過ごしていた。

陽気は眠気を催して青空に映える景色をボエム色に
染めた、

「ようこそ! ご主人様、春の園には程遠いですが
陽だまりを御準備してお待ちしておりました。」

花びらのない寂しく佇んでいる桜の小枝から声が
聞こえて来た。

小さな羽をヒラヒラさせたエンジェルが微笑んでいた、
ちょうど彼女の止まる桜の木の下一台分のスペースで
丸い陽だまりが出来ていた、空からスポットライトが
当たるように緩やかな輪状のドームが降り注いでいた。

その言葉に導かれて私はゆっくりと車を乗り入れた、
会話は、その段階で口からではなくテレパシーの世界で
交わされる、瞬時に意思の疎通が計られる。

リクライニングを少し後ろへ倒して仰向け状態の姿勢
瞑想状態で薄く瞳を閉じた、

靄のかかった脳裏のスクリーンに日本の世界の出来事が
映し出された、

アメリカトランプ新大統領、ロシアのプーチン大統領、
中国の習近平主席、台湾の蔡 英文(さい えいぶん) 総統、

北朝鮮の金 正恩国務委員長、その他G7先進国首脳の顔が
現れる、韓国だけは朴槿恵(パク・クネ)大統領が弾劾訴追
されたことで薄い靄に包まれていた。

エンジェルさんは私に何を知らそうと云うのか? 何を ?
私は、ままよと彼女に身を預けることにした、

( 覗いて見よう。)

陽だまりは、不思議なことに幼少時代の我が家の前に広がる
海辺へのコンクリートの坂道を思い出させていた。

仰向けに寝て、何処までも果てしなく続く青い空、宇宙の果て
に思いを馳せた、あの時に引き戻されているようだった。

私は、次第に核心に導かれて行く・・・

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