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雑談

戸惑いの媒酌人  思い出の三崎 1

戸惑いの媒酌人 思い出の三崎
これほど焦りまくる夢を見た事はない、

親しい家庭の長男の結婚式、式開始30分前になって、
「ところでSさん、媒酌人の準備出来ていますか ?」

新郎は家業の三代目社長の予定、私が縁談をまとめたが、
媒酌人とは始めて聞いた ? 頼まれた覚えもない !
「ええっ! 何それ ?」

当然、連れ添いも式場に並んで立たなければならない、
気も動転の茶番が始まる、 ( 何よりも時間がない!) 
これでは準備出来る筈もないではないか ?

衣装の準備から仲人の挨拶も考えていない、それなのに ?
式開始まで30分心臓に毛の生えた私でも何も対処出来ない。

事業を経営している祖母の会長の顔が微笑んで見えた !

「Sさん! 頼むよ !」 大事な孫の晴れ舞台、来賓客も多い、
式場には多くの参列客がひしめいている、鼓動が早まる !

全くもう、こうなりゃ破れかぶれだ、仕方ない !
人間、開き直ると怖いもの無し、ええい! ままよ ?
成るように成る ! そう、なるようにしちゃえ~

判らないのは、その時、衣装は間に合ったのか、仲人の
挨拶は出来るのか ? そこのところが飛んでいるのが夢の
所以である ?

図々しくもマイクを握った、横を見ると家内の衣装は間に
あったようだ、式場が水を打ったように静まり返った、

全員の視線が私一点に集中している・・・

「ええ! 本日は・・・」

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