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雑談

もう  粋がる時代では  ありません

人間の性格は、人間関係を含めた環境等によって変わり得る、
しかし、基本的な面は深層心理で残っているように思います。

私が人より許容範囲が広いのは、生活環境によるところと人付き合いの中で
変わって行った、変わらざるを得なかった。変わらなければ経済的に持ち
堪えられなかった。

若い頃は好き嫌いが激しくて商売上頭を下げることが辛かった、
生活するため、食べるため、下げたくない頭を下げざるを得なかった。

それと大事なことは死生観の変遷である。
不治の病で命の瀬戸際に立たされたことで死生観の変遷に繋がっていった。

「お前は刀を振り上げたら、必ず振り下ろすだろう !」相手を切ると言う、
柔道部主将、幾多のツワモノと係わりあった男の言葉。

「Sさんは、度胸が据わっています」検査入院同部屋で二週間共に過ごした
本物のヤクザの偉いさん、医師から癌宣告を受けても平然としている私に
不気味なものを感じたのでしょう、一足先に退院する私に言った言葉。

「私に素手では叶いません、だから何か持ちなさい」本当はチンピラ言葉で
気合を入れたのだが、

カウンタ-の包丁を握らせて、「度胸があれば刺してみよ !」目から視線を
逸らさずに、ひと言 ! 

店に乗り込んで来た不気味なお客さん、顔から血の気が引いて、体を震わせて
立ちすくんだ、包丁に私の手を添えてカッタ-シャツ越しに腹まで引き寄せた、
「刺してみよ !」

相手がぐっと力を入れれば、そのまま腹に突き刺さっていた筈である ?
勿論、刺される訳には行かないので、やや半身になって相手の目を見る、同時に
手に力が少しでも加われば、更に体をひねりながら顔面に瞬間 裏拳が入る ?

これは、こうし様ではなく、瞬間、体が反応したはずなので、多分裏拳あたりが
相手に入ったのではないか。一挙手で行った筈だから、あとからの想像である。

私が包丁を握らせたのだから、手首を取っての関節技は考えられなかった。

男は、頭を下げて退散した。

何故! お客さんが数名いたのに、こんな乱暴を見せたのか ?

私を妬んで、商売の邪魔をする他の店の経営者が来店していたことと、
元気な兄さん達が来ていたので、一度、男としての振る舞い、覚悟の度合いを
見せることが必要と考えて普段大人しい私だが、素を見せて牽制したのである。

警察官及び組関係者、この方々は多数で行動する、だからことに望んでも心強い、
しかし、私のようなひとりぼっちの経営者は、何事が起きても1人で対処します、
後ろ盾がありません、だから本当に腰が据わっていないと何も出来ないのです。

これらの経験を踏んで来ると、
現在の軟弱な男達に、腹から怒る気持ちにはなれません、逆に粋がって哀れよと
同情してしまいます、どうせこの命、後僅かの人生、腹を立てるより笑って生きた
方がどれ程楽しいか、そういうことなのです。

このような話は、これっきりですよ ? どうか忘れて下さい。

「柳に風」 「暖簾に腕押し」 Sに刃向っても、やりがいが有りませんよ ?
そう伝えて、言い聞かせてあげてください、 仲良くしましょうね、  と。

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