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雑談

選挙雑感 芦原空手との関わり 1

小雨の煙る大型日曜店舗も、昨日の日曜日と違って客足は少ない、
主のいないメリーゴーランドが物憂げに回っている、
役所の約束の時間にはまだ間がある、一休みの為に車を止めた。

「乗っていい ?」

戦後まだ間がない昭和20年代、四国の寒村、田舎道を三輪車の
荷台、大きく名前を書いた囲いに拡声器を付けて、ウグイス嬢が
声をからしていた、衆議院議員選挙の宣伝カーだった。

まだ、舗装されてない頃の田舎道、今思い出しても難儀な選挙戦
だったと思う、

住民の前に来た車が止まったのを確認して小学低学年の私は声を
かけて返事を待たず荷台に飛び乗った、
候補者は優しそうな田舎のお百姓さんを思わせるオジサンだった。

「ボク乗っていいよ !」

今でもその時の情景は鮮明に覚えている、
ひとりは社会党の候補者、優しいおじさんは当選した、

もうひとりは、自民党の候補者 ( 自由党と民主党が別々の頃か? )
この人は、落選した、事実は定かでないが少年の私はこのように
認識している。

狭い荷台で、大人達の一生懸命を目の当たりにして私の幼い心が
揺れた、選挙とは大変なことなのだと、選挙を意識した出発点、
私の記憶の底に沈殿して行く。

以降、数多くの選挙を目のあたりにする、田舎の市議会議員選挙、
知人、先輩、師匠の選挙に携わって行くことになる。
・・・・・

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