広告
雑談

男のうしろ姿  せめて哀愁でもあれば・・・

うしろ姿
みなさんは他人の後姿をしげしげと眺めたことはありますか ?
街中を歩いていて気になる女性のうしろ姿を振り返る、
又は何気なく後ろの男を振り返る、そんなことは有りますよね。

私がよく経験する人のうしろ姿、これが何とも言えない哀愁が
漂っているのです。

昔、ある小さな町に金貸しが居ました、取立てが厳しく借り
手から常に怨嗟を買っていました。

昔組関係で羽振りの良かった強面さん、鬼のような男でした、
その金貸しが余命僅かの難病に掛かり、歩いて病院へ入る姿を
目撃したのです。

初めて見る人間の弱さ、憔悴しきった表情でした、他人を責め
他人の家に土足に入る狼藉は、これが人間のすることかと町民
から恐れ恨まれておりました。

その彼が、肩を落としてトボトボ歩く姿は、見るも無残な哀れさ
でした、
目に精気がありません、何かに怯え歩く余力も有りませんでした。

それから1~2ヶ月後、夜の町、飲み屋街から歓声が挙がった !
強面で通した男は、正式な借用証書を作っておりませんでした。

無罪放免! 借金チャラの大人たちが仲間同士で集まって飲み屋で
祝杯をあげて金貸しの死去を祝ったのです。

何とも後味の悪い話です、私が借りた当人であれば、一時的にせよ
助けて貰った訳ですから、人の死を喜ぶ気にはなれません !
これが人間の浅はかなところなのでしょうね。

ある時、当時全盛を誇った会社の社長が日頃の憎憎しさが影を秘めて
肩を落として歩いていました、偶然横丁から出た部下が数メ-トル先
の社長のうしろ姿に気がついたのです、彼は左遷されていました。

哀れと云うのか、無残と云うのか、はた又侘しいと言えば良いのか
表現する言葉も有りませんでした、それから部下は社長を恨むことを
止めたと云います。

その後、反社長派バツの社長就任で部下の悲哀は終わりを告げました。

人間の本質は淋しい生き物、ひとりぽっちになる程悲しいことはない。

うしろ姿、女性の艶やかなうしろ姿なら何時でもどうぞ !
男の侘しい後ろ姿ほど切ないものはない、肩を落として肩をすくめる!

なんかの歌にありましたね !
憎いあんちくしょうも、本当は淋しく弱い生き物、声を掛けてやっては
頂けませんか ?

そう云う私は既に肩の力が抜けています ? 家にかえりゃ山の神の下足番、
頭の挙げようもありません。

男のうしろ姿、せめて哀愁でもあれば良いんでしょうがね !?

男のうしろ姿  せめて哀愁でもあれば・・・” に2件のコメントがあります

  1.  杉の子さん。

     お久しぶりです。あなたのブログは文字通り「思い出の一人旅」ですから、私の入り込む場所がありません。
    いつも読ませて頂いていますが、コメントなしで過ごしております。

     しかし今回は、おもわず笑いがこみ上げました。

    「そう云う私は既に肩の力が抜けています ? 家にかえりゃ山の神の下足番、
     頭の挙げようもありません。」

     ・・・こんなところは、私と同じです。貴方の人柄を彷彿とさせる、「人間味」ですね。どうかこれからも、前向きに、陽気に、日々を楽しんでください。ご自愛専一に。

  2. onecat01 さん、
    あなたのコメントを見ると、目の前で語り合ったあの日の2人を思い出します、
    楽しかったですね、昔から仲良しのふたり、そんな気がしていました。

    あなたの切れ味鋭い国民への警鐘は、私は全て受け入れて賛同しております、
    お互い無理の利かない歳になりましたが、私は毎日あなたの元へ参上しています。

    皆さんとのやり取りを見ながら「そうだ! そうだ!」と頷いておりますよ。
    11月は、あっという間、12月に入るとすぐ年末ですね、

    北欧 もしかしてノルウェ-からトナカイさんがサンタさんを乗せて来るかも ?
    クリスマス、そして白夜のクリスマスソング、コスモスさんと一緒に唄いましょう、

    onecat01 さんの言葉を聞くだけで幸せな私です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告