自分は正しい、正しいのだ、挫折を知らない人間に多い、
その点、私などは劣等生の雑草、だから人より秀でていると
思わないから常に疑問を持って物事に対処する。

これがいい悪いは別として、人間関係をする上で良い結果を
もたらせている、鼻につく自己主張をしない、人の意見を
素直に聞く、どうなるか？ 選択肢が増える効果をもたらす。

今回の大相撲の日馬富士と貴ノ岩の問題は大相撲全体の屋台
骨を揺るがす大騒動に発展した。

私が当初危惧した通り、貴ノ花部屋 貴乃花親方の姿勢に横審
が疑問を挟む事態になった。

協会巡業部長の要職にあるものが、協会の事情聴取に応じない、
この傲慢とも言える姿勢は理事長選挙における私怨を優先させ
たと受け取られても仕方のない稚拙さである。

貴乃花親方の贔屓筋は気に入らないだろうが、協会の立場より
私情を優先する狭量さは、協会理事並び巡業部長として余りに
お粗末すぎる。

日馬問題は協会及び各理事、更に多くのファンを巻き込んで
大きな事件に発展しそうである、

当初貴乃花親方が私怨を捨てて敏速に協会との連携をとって
いれば事態は良い方向に向かっていたのではなかったか ？
日馬富士と貴ノ岩の運命さえ悪い方向に向かわせてしまった。

キツイ表現だが、相撲界の悪しき伝統だった可愛がり暴力を
表沙汰にして尚且つ不透明にして悪化させた責任は誰に有る
か ？

相撲界、協会執行部に問題があるとしても、今回の日馬富士
問題とは切り離して対処することが巡業部長には求められた
のではないか ？

自分は正しい、正しいのだ、
だからあなたの意見は間違っている。

この心の幅の狭い人間を、指導者に選んだ部下(弟子)が不幸
で有り、相撲界全体の損失である。

ただひと言申し述べておきたいことは、
私は、先代から若貴兄弟のファンであり貴乃花親方になって
からも相撲協会の改革には期待し味方であり続けてきたのも
事実である。

しかし、今般の親方の事件に対する対応には賛成出来ないし、
協会に対してももっと柔軟な対応が出来なかったのかと不満
を隠せない。

厳しい指摘だと思うが貴乃花親方だからこそ他に方法がなかった
のかと残念でならないのである。

将来の理事長として期待していただけに今回の横審の指摘は重い。