「もう少し生きてみます・・・」

電話の向こうで希望を見つけようとする人の真摯な言葉だった。
その人は、風雪、幾年月頑張ってこられた女性である。

その歩いてきた道程は、他人には窺い知れない茨の道、
果たして、その内、どれだけの幸せ感があったでしょうか ？

師走を迎えて季節は厳しい自然の掟に晒されようとしている、
人間の人生とは、何とめまぐるしく喜怒哀楽が駆け巡るものか。

それぞれの按配で、幸せでしたと、不幸せでしたが入れ替わる、
私の信念は、初めに苦労して、後の人生、たとえそれが僅かで
有っても良い事が来れば、幸せな人生だと思うことにしている。

寒気厳しい１２月の半ば、清々しい青空が天空一杯に広がった、
午後一番、仕事先の人とお茶会を予定している、
信頼関係に結ばれた相手との団欒ほど日頃の疲れが取れるものは
ない。

「岩盤規制を突破」過去形になったが一時期矜持を忘れたマスコミ
と政治の某集団が (党と呼ぶに値しない) 国難を無視して学園問題
を取り上げて騒ぎ捲くった。

政治の劣化、道徳の退廃、日本国の威信低下等は、教育と行政機構
の歪さにあることを国民は知る事になった。

私が今現在、小さな田舎の、といっても県都の、行政の政、職員の
質に疑問を感じて突きつけている問題がある。

勘違いして市民感情を忘れた上から目線の輩ほど突破しなければ
ならない岩盤はない、「その職にあらず、値せず　！」

いかほどの無心で善良な同士が、市民が岩盤規制の矛盾に傷められ
ているかと云うことである。

ほうっておいても良いが、一応指摘して天狗の鼻を謙虚にするのも
形を変えた人助け、本人達にその自覚が有れば以後の人生は救われ
る、さて・・・？

「もう少し生きてみます！」 苦労の荒波を越えた人の胸のうちを
温泉の湯に浸かりすぎた者達には分からない、分かる時は遅すぎる。

人の心から出る言葉ほど含蓄あるものはない、人それぞれだが、
私にないもの？　私をそれを掬い上げる、自分の栄養として。

私はその言葉を聞いた時、その女性にとって希望が生まれたのだと
受け取った、
良い方の解釈であることを後の会話で確信した　「よかった ！」

尊大にふん反りかえる馬鹿がいて、控えめに頭を垂れる利口がいる。
これも同じ日本人、たまには外国の招かざる客も居るが　？

師走！　クリスマスサンタがソリに乗って寒い国からやって来る、
クリスマスソング、私が幸せ感に浸って耳を傾ける季節でもある。

もう少し　　生きて　　みます　！
それじゃあ、こちらも　もう少しだけ　頑張って　みるか　！

幸せのお裾分け、
もう蜜柑が　届く頃かな　？　

遠い　あの空のした　頑張って　がんばって　人のために　尽くす
あの人へ、あの家族の元へ　少しだけ　幸せが　　届く。