頬を撫でる風は冷たいが輝く青空の元、我が心は暖かい、
正月も6日、静かで穏やかな土曜日が暮れようとしている、
雲間の太陽が西ノ峰一帯を茜色に染めて静かに西に没する。
南を仰ぐ大駐車場からリクライニングを倒して眺めている、
荘厳な自然の営みの前に人間界の生業は何とも小さい。
大事な大地この愛しい地球に恥ずかしくはないか、人間よ!
問いかけも虚しいほど、勝手気儘に荒らし回った人間ども?
何十億年の地球の歴史に人間達は何の道標を残したであろう、
恐竜達の断末魔の雄叫びが明日の日の人間でないことを願う。
一瞬の咆哮、顧みる反省も間に合わぬ程の刹那 !
地球最後はどんなパノラマを見せるのであろうか ?
夢のまた夢であれば良いが ? 偽りの会談でないことを祈る、
南北の思惑、世界注視の中で板門店は緊張する。
私は、そっと言葉に出した「役者 !」「器 !」「違う ?」
騙されても懲りぬ人間と平然と逸悪る役者 !
いつの間にか西の空に太陽は沈んだ、
稜線が残像を残して薄く蒼ざめる、家路に急ぐヘッドライトの
明かりが帯になって走る。
我に返ると虫の声がワッと迫って来た、ここにも必死に生きる
もの達がいる。
「恥ずかしくないか人間達よ ?」
世界の中心で身勝手と身勝手がぶちかまし、似たり寄ったり ?
今、世界は視界の見えぬ闇の中に放り出された、灯りは何処に、
役者が違う ?
どちらが上でどちらが下か? 38度線を境にゴングが鳴る !
オリンピックと米韓軍事演習、セレモニーはどんな回答を引き
出すであろうか ?
テレビ番組で黒子に手足を動かされた道化役者が媚を売る、
知ったか振りの漫才にお花畑から拍手喝采。
世界が注視する小劇場の演目に登場する人物達と同じ人間様、
口元には小さなマイクが添えられていた、
スタジオの副調整室でニヤリとほくそ笑むプロデューサー ?
ここにも、
政治家と似たり寄ったりの操り人形 etc 獅子身中の虫がいる。