久しぶりに庭の樹木の農薬散布に出向いた。
山あいの秘境、箱庭の里と私が密かに自慢する隠れ家、
ほとんど人を招待した事はない、名義は別人である。
三方山に囲まれ小さな農道を真ん中に左右に古い民家が
10軒程点在する小さな集落の中にある。
途中、700mほどの檜の保安林が鬱蒼といく手を阻む、
下方に清らかな水流がダム湖に向かって落ちて行く。
時々イノシシの親子が縦列に農道を横断する、タヌキが
驚いて斜面を駆け上がる、谷を挟んで向こうの中腹では
猿が雄叫びをあげる、お蔭で作物は全滅の憂き目に合う。
痛し痒しと云う処だが、我々のように仕事で神経をすり
減らす者には、息抜きの場としては最適な環境だろう。
天候に恵まれた消毒日和、農業高校卒、家業の果樹農家の
経験はこんな処で以外にも能力を発揮する、お手のもの !
庭の入り口付近に有った柿の木は可哀想にイノシシの突進
にあって哀れ枯れ木の憂き目にあってしまった。
庭に数匹の猿の仲間が堂々と漁り食いをしている事もある、
人間と動物の知恵比べ、どうやら我々が負けのようである、
いた仕方ない私はそのように彼らに寛容姿勢を取っている。
私は、元々動物愛護の人間である、彼等との共存こそが人類
普遍の愛だと信じてやまない、
農作物を生活の糧にしている人には失礼だが人間同士の殺戮
に比べて諸動物の存在は健気なものである。
アフリカで繰り広げられる弱肉強食は、見るに耐えないが!
ライオンにしても必要以上には捕食しない、ここに人間との
大きな違いがある。
今日は、のどかな農作業の農薬散布、嫌な事を忘れて明日を
夢見て頑張りたいものである、早めに終了したので今度は
本拠地の日曜大工、はかどる事はかどる事、これも完了 !
じゃあ! 車の手入れにオートバックスへでも行くか ?
楽しい時間が待っていた、
「高速道路をぶっ飛ばすのだが、この車大丈夫 ?」
担当してくれた若い従業員さん、
「結構距離数走ってますね、お気を付ければ大丈夫です!」
その笑顔を信じよう!
「ありがとう!」私の言葉に爽やかな笑顔が返って来た !
だから、私はオートバックスが好きなのよ、因みに今日は
何時もの砥部店でオイルとエレメント交換致しました。
車に戻っての缶コーヒーがことの他美味かった !
明日の日曜日も、最高だぜ ! そう思うよ !?