庭の手入れを済ませて郵便ポストを覗いてみた、
数枚の郵便物の中に懐かしい人の名前が印刷されていた !
「この店は、僕の青春でした !」
私が店を閉店する時泣いてくれた好青年だった、
T・Y君、忘れられない男の名前である。
私の母校を卒業するとJAに入所し間もなく先輩達につれ
られて来店したのが彼との最初の出会いだった。
無邪気で明るい男だなと好感を持った、初対面の印象通り
彼は私が店を閉じるまでお客さんとして付き合ってくれた、
入所して42年経過した今春、定年退職を迎えたのである。
私が松山、東温市へ転居してからも変わらず交友は続いて
来た、子供達も独立、結婚して定年後は長年の垢を落とす
と笑っている。
明るくて素直な性格は上司の覚えもよく大きな支所の所長
を任されて無事定年退職を迎えた。
私がかけた電話の声が明るく弾んでいることに私は何より
嬉しく思う、好漢 ( 好感 ) Y君 ! ご苦労様でした。
今度機会を作りますのでゆっくり語り合いましょう !
母校のヒマラヤ杉の下、無邪気な卒業生の第二ラウンドが
青空の元、スタート致します。
天真爛漫、陽気なその性格は、御両親の人柄が偲ばれて
余りある。
国内大手企業社員に嫁いだ娘さんは可愛い孫をプレゼント
してくれた、好々爺! 彼と交わす盃が待ち遠しい。
春の陽気が今朝迄の冷気を押し退けて重信川に腰を降ろした、
Y君の新たな門出を祝って舞台を整えてくれたのである !?
川之石高等学校校歌
「T・Y君へ贈る」
作詞 吉田速水
作曲 信時 潔
1.なみいく重 けぶれるかぎり
佐田岬 瑞の垣なす
天霧はゆる 出石ほのかに
雲はゆる 青き丘のべ
ふかき真を きわむるところ
あヽ わがまなびや