絆 その愛しきもの
「ありがとう、届きました!」
夕食前の一息ついた時、後輩から電話が入った。
先日、ある物をその後輩に送ろうとして住所地番を
聞くため電話して用件を伝えていたのである。
幼くして父親を亡くし母の手で兄と2人兄弟で苦労
した男だった。
子供の頃は負けん気のスポーツマン、中学卒業後は
数年間組合に勤めていたが同郷の社長夫人のたっての
願いで大阪へと向かった。
兄に代わって母親を呼び寄せ、最後まで面倒を見た
孝行息子でもあった。
私の友達はほとんど親を大切にする男達である、私の
弧線に触れる野郎達、自慢の竹馬の友である。
もうずっと前になるが、もう1人の後輩と彼との3人で
茨木で喫茶店を経営している同級生の店で集まった事が
ある。
それまで疎遠だった彼等はそれをきっかけに別の同級生
にも声をかけて、以降食事会をするようになったという。
私の同級生は橋渡しをした私に「お前らしい !」と言って
笑った。
都会へ旅立った田舎の子供達は都会のジャングルの中で人
知れず故郷を偲んで泣き、辛抱した筈である。
よく頑張ったな、子供の頃より貧乏で育った彼等は社会へ
愚痴を向ける事もなく、日々感謝して黄昏を迎えている。
政治の不毛 ?
有り余る自由と地位名誉を手にした恵まれし者たちの政府に
対する理不尽な要求と国を思わない愛国心の欠落、雲泥の差
を感じる今日この頃である。
私の政治及びそこにいる者たちへの怒りは底辺であがく者が
現実を寛容に受け入れて頑張って来たのに、己達の力不足、
反日志向を棚にあげて政権を追及する、売国具合が許せない
のである。
政治への、特に野党への不信は別の項に譲るとして国民多数は
この日本を愛し、反日国家の横暴に眉をひそめる、愛すべき
国民なのである、ささやかな贈り物に感謝する名もなき男達。
社会の底辺で生きる人達を私は応援したい !?