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思い出

ものは取り様ですよ

「郵便局から速達が来ていますよ」
仕事で外出中、家から電話がかかってきた。

新年早々何処からかなと不審に思ったがあれこれ詮索しても
始まらないので予定を済ませてから帰宅した。

通信事務郵便、急いで開封してみた、
日本郵便株式会社 〇〇〇郵便局郵便部長名である。

平成26年12月28日知人から私宛に投函された年賀状が
誤って1月5日まで未発送のまま保管してしまうという重大な
事故を発生させてしまいました。誠に申し訳ございません。
以下 省略

このような文面であった。
そして、その年賀状が同封されていた。

武道に精通した職員であれば、ハッとしたに違いない ?
空手道では名の知れた高名な師範からだったのである。

親しく交友の師範だから、私の方も出しているが、こちらの
分は届いているはずである、
仮に届いていなかったら、いらぬ誤解を与えるところだった。

そう言うところで波風立てるつもりはない。

しかし、人間関係如何によれば、どんな嵐が吹き始めるか
知れたものではない、そんな危険もはらんでいるのである。

それが為に絶交という事態だって起こり得る。
現に同じようなことで友情が壊れた例を直接聞いている。

何も知らぬ師範は心新たに正月を迎えられたことだろう、
今年から、師範だけでなく指導員をしている子息の名前も
併記されていた。

災い転じてとまではいかないが ?
何気なく目を通した年賀状だったはずが、思わぬ感慨を
抱かせてくれた出来事だった。

郵便物を配達する若い職員達を多く知っているだけに彼らの
苦労が理解できる、
この郵便局には大学時代ボクシング部で活躍した職員がいる、
私が敬愛する山の親父さんの息子である。

もしも、彼がこの事情を知っているなら、
また違った思索をめぐらせたかもしれない。

Sさんと、正〇会館 〇〇師範の関係は ? 
この出来事により旧知の人間同士がお互いの事を思い出す
だけで楽しくなるではないか。

ケガの功名、いろんな想像が湧いて来て人生が楽しくなる、
要は、何事も取り様、
善意に解釈するところに幸せへの極意が有る。

角度を変えて見ればブスも美人に見える、
誤解のないように弁解すると・・・
本来ブスという存在はいないと思っているのが私の信念です。

新年早々、この出来事・・・
私は楽観的に受け取っている。

う~ん、今年は春から良いことありそうな !
有りそうで無さそうな、いやいや否 無さそうでありそうな ?

「1年竹組 Yくん ! あなたはどうしてそんな悲しい顔を
しているのですか ?」
K先生はやさしい目をしで問いかけて来ました ?

気の小さなY君の目から大粒の涙がこぼれ落ちた、
今朝、学校へ来るとき、いつも可愛がって一緒に寝ていた猫が
車に轢かれて死んだのである、

猫を抱きかかえたY君は泣きながら裏の畑に埋めた、
そして健気にも登校して来たのである。

それを聞いたK先生の大きな黒目から涙が一筋流れて落ちた、
子供心に、その時の情景が忘れられないものになった。

共に喜び、共に泣く、
教育の原点が此処に有る。

それは遠い日 Y君の幼き日の思い出、
ここにいるSの、女教師に対する敬慕の芽生えでもあった。

ものは取り様で心が軽くなる。
「明るく朗らかに がんばりましょうね。」

良き時代の先生と生徒、
情操教育が如何に大事か、示してあまり有る。

こんなところで、どうでしょう ?
無病息災 七草粥 みなさん召し上がれましたか ?

本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

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