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思い出

どうしたものか  健さん ?

得体の知れない男ほど心騒がす者はない !
或る日突然目の前に現れてドスを利かしてくる。

心当たりは有るか !
この男の真意は何なのか ?

心の内でめまぐるしく原因を探る ?
心当たりがない、じゃあどうしたもんか !

そんな時に限って相手の目は据わっている ?
相手は何者 ? 玄人だろうが ? 何処の組織 ?

それとも一般人か、だったら何が言いたいのか !

そうなると慌てても仕方がない、急がず怖がらず
冷静に、相手の目と所作を見る、平常心に戻ると
見えて来るものがある。

根性は据わっているか勢いで来たのか、どうなの?
それと大事なことは酒は入っているか、素面か ?

ビビったらダメ !
舐めてもダメ  ?

相手の振りに合わせて、対応策を考える、悠長な
時間はない、

さて・・・と ! どうしよう ?  困ったもんだ、

男の口から出たのは関東の某巨大組織の名前、さすが
身が引き締まる、その上有名な武道の流派を名乗った、
なんたる事か、逃げようがない ?

その結末は別の項で紹介済みだが、今考えたら冷や汗
もの、組織が動いたら男一人の命などひとたまりもない、
懐かしい思い出になったことが幸いである。

それこそ、私と喫茶店で談笑中に芦原初代館長へ放った
チンピラの恫喝 !  脅し !
プロを舐めてはいけないという教訓、肝に銘じておこう。

「わしは、空手をやっている !」
「ワシは、頭突きが得意だ !  やるか ?」
「お前は、・・ が強いというが、ワシと勝負するか !」

これらは、初対面で言い放った男たちのセリフである、
まさに危険でおどろしい場面・境遇に身を置いていたもの
である。

無言で、黙って、一瞬の間にドスが迫ってくる、間一髪と
いう言葉が蘇るのは、無事終わってからのことである。

物言わぬ狂犬 ! 腹が読めないだけに対応に苦慮する、
とっさの判断が明暗を分ける、
だから、そんな場面は避けること、勇者の気分にならぬ事。

逃げるが勝ち !
昭和残侠伝  唐獅子牡丹
健さん !   花田秀次郎と違うけど、これでどうでしょう ?

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