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友情

侠に聞け  恥ずかしくないか

侠気 (おとこぎ)   おとこだて。

男とは何と切なくも可愛い生き物なのか、この1年間かけがえのない友が数名この世からさよならした、ひとりひとりの顔を思い出すと胸が詰って泣けてくる。

竹馬の友3・3・かぶ島会、ヒマラヤ杉のサブログ会、貴様と俺 !の仲間、その他大勢の大人しく目立たない学生が空手の道に入ったことで本物の男達との交友が生まれた。

幼少時期は正義感を内に秘めて表に出せなかった弱虫が俄然不正に立ち向かう向こう見ずになって行く、良し悪しはあるが私が人間である限り男を通すために空手道が貴重な肥やしになったことは否めない。

だから、苛められっ子とガキ大将双方の気分、立場の分かる男になれたのである、それと出会った行政書士と云う職業が人の意見に耳を傾ける立場の人間にしてくれたのである。

「空手に先手なし」

私は自分から好んで渦中には踏み込まない、あくまで降りかかってから受身の行動に入る人間である、人を見る眼力のない相手から見ると、卸し易い人間に見えるのだろう、だから、たまにカサにかかって呑んでくる馬鹿がいる。

青春時代は面子の時代、大人になると生死が掛かってくる、だからそれで良いのかいとなる、一番私が嫌いなのは、己は強い奴の陰に隠れて煽ぎたてる小心者 !

こんなのが一番下等 ! 対等に相手になるのも煩わしい、一度大怪我をすれば弱者の痛みが分かる、一度誰か正義感溢れる漢が締め上げれば己の卑怯が分かる、弱い人の悲しみが分かるようになる。

私が以前感銘を受けた男がいた、私の不注意で気分を害したことがあって、突然私の元を訪ねて来た、この人間の偉かったのは人を頼まず単独で来たという事である。

覚悟の上とはいえ相手の技量が定かでない内に単身で乗り込んで来るその勇気が凄い !

だから例えやられたとしても相手にとって悔いが残らない、彼の度胸に頭が下がる。節度を弁えた希に見る立派な人間だった、だから私の方から交友を願っている。

彼も空手の有段者にして指導者、男とはいかにあるべきか教えてくれた恩人である、その佇まいに敬意を表したい。

男とは、奥深き伝道者 !

去りゆく友の後ろ姿、その残影に命の儚さと尊さを知らされた残日録、

男とは、「心で泣いて顔で笑う」幾多の友が黄泉の国へ旅立った、「Sよ ! ゆっくり来い !」

重信川河川敷周辺の樹木にカラスの一団が群れを成していた、水の流れの少なくなった流域、流れてきた大小の小岩のアンバランス、そのコントラストに我を忘れて眺めていた。

男は弱者に目を向け、助けることに意義がある、そんな男達を総称して私は 男伊達  (おとこだて) と呼んでいる。

 

友よ! 安らかに眠れ  !?

 

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