想いは南へ
激動の我が周辺を思わせる重苦しい年末年始だった、
3日の午後6時半前、懐かしい人に電話を入れた。
少林寺拳法大拳士五段 神野 敏 南海の雄、物静かだが
胸の底に秘めた剛毅は私には真似ができない !
長い付き合いである、55年以上身近に見て来た男、
少林寺拳法の浦田先生へ想いを託す為に連絡を入れた
のである。
元気な声と子息の就職の件で朗報がもたらされた !
元芦原会館の野武士の死に消沈していた私だったが
神野氏の明るい声で心が洗われた。
持つものは友、それも男気を備えた武道家、絶えまぬ
修練を約50年続ける根のいる武道探求、途切れる事
なく継続する精神力に頭が下がる。
その妻は高校女子剣道で鳴らした女美丈夫、心根の優
しい糟糠之妻、主人を支え子供達を立派に育てあげた
大和撫子、日本の母である、万雷の拍手を送りたい。
三崎半島は伊方原発を抱える町、危険と隣り合わせの
原発立地、未来永劫の平穏を祈る、肉親に等しい友の
住む町、私の視線は常に伊方に向く。
平穏無事、切に祈る。
神野氏との再会は近いうちにもたらされる、尊敬する
浦田先生との再会に胸躍る。
大学空手で連続主将を務めた伝統流派の名指導者が是非
逢いたいと熱望する少林寺拳法の重鎮浦田武尚先生である。
浦田先生は何を語って私を感泣せしめるのか、澄みきった
浦田先生の瞳に私は腹の底まで射抜かれるに違いない、
まな板の鯉、それもまた楽しい。
想いは南へ 伊方原発は今