雨が窓を叩く、風がテラスを揺すぶる。
昼間の青空がまるで嘘のように自然が鳴く。
「Sよ!」 友の声が我を呼ぶ、 「同級生はいい・・・Sよ!帰って来い !」 あれほど強きだった野郎がスマホの向こうで我に泣く。
声が聞きたいと云う、脳梗塞で不自由になった身体で 電話口で泣く、 「お前って奴は、同級生でありがとう !」
たくさんの人とめぐり合って私の人生は花開いた、 良いことよりも悪いことのほうが多い人の道、 一人ひとりの悩みに耳を貸す、だから自分の事は後回し。
窓の外で風が鳴く、あの山越えて 里越えて、 オイラのふるさと何処に在る。
白波街道、波しぶき、あの山越えて 又越えて。
十六 この月 四月の半ば 港町の居酒屋で 男14士の華が咲く
「Sよ! 同級会ありがとう !」
いじらしかった妹が ついに名を遂げ 笑顔で待つ 。
心を込めた 肉じゃがで 四十年ぶりの 兄妹、
窓の外の悪戯雨が テラス揺さぶる風野郎
息を潜めて 涙をポトリ ・・・ 😢 !?