いつも堅い話ばかりしていますから、自然が怒っています、
「たまには軽いリラックスした話をしないか !」
少林寺拳法を数十年続けている友との会話です、彼は、現在5段位、地元では温厚な紳士で通っています。
「Sさん、改めて自分の腕がどこまで上達しているか分かりました!」と言うのです・・・
「それで、どうしたの ?」私は興味満載で彼の話を催促した。
仔細はこうだった・・・
場所 日時 状況説明はは省くとして・・・彼は相手と立ち会うことになった !
緊迫した場面だった、彼も私と同じく受けの人、先手は取らない余裕の男 !
相手が先に殴って来た、間髪入れず彼の蹴りが相手の腹部に蹴り込まれた。
背中を屈めて相手の身体は2m後ろに飛んだ ( 倒れ込んだ! )これで決まりである。
相手の連れ達は息を飲んで後の言葉が出なかったと言う ?
人間驚きの場面に出会うと「あー!」「ウッ!」が出てもあとの言葉が続かない。
現役5段を相手にしちゃあ、そりゃあ無理というもの、だが、一般の無頼漢達には、強い弱いの見定めが出来ない ?
普段は、それで通用するのだろうが、たまに武道家や喧嘩のプロに行き当たるとこんな醜態になる、それも無頼漢達には痛い経験、以降大人しくなれば無駄ではなかったことになる。
彼の次の話が示唆に富んでいる、
拳の握り方と破壊力、期せずして正道会館二宮師範と同じ感想を語ってくれた、二宮師範の動画を見れば分かります。
高段者は高段者を知る。
ある時、フルコン3段の友が静かに語った・・・
「Sさん、世間にはどんな強い人がいるかも知れません、弱そうに見えるおとなしい人が案外強かったりします !」
彼の言うことは「謙虚であることが大切」 だと言うのである、高みに登った勇者達、本物の達人達はこのように穏やかな人が多い。
先般、気にかけている若手が余裕を失ったか強い言葉で私を詰った、ある事で珍しく文句を言われたのである、年寄りに免じて許してよ、私は穏やかに笑って聞き流した。
彼や若い人たちは、こうして若さを発散しながら大人になって行く、やがて私たちのように静の人に変身していくのである。
しかし、ここで若者達にお願いする、
その内面に秘めた本当の怒りは、日本が存亡の危機に瀕した時、団結して外敵に対して挑んでもらいたい。
日本ほど暖かい国はない、この山河を蹴散らされないよう愛国を忘れないで。
少林寺の友の笑顔が懐かしい、彼ほどの腕になっても更に最高位の浦田先生の門を叩いている、良き男には良き師がいる。
5月の行事が無事終わったら、故郷 港町の師匠に会いに帰りたい、私の全てを受け入れる恩人である !?
また、堅い話になりましたね、黄昏爺に免じて許してください。