天使の囁き
いつもの歯科医院へ出向いた
午後12時の予約をうっかり忘れて
午後17時からにしてもらった。
それがファンタジーな出会いに
繋がるから嬉しくなる
この歯科医院は院長先生はじめ
歯科衛生士さん、皆さん優しい。
家の者は
「どうして看護師さん、あんなに
優しいの ?」と感激している。
待合室で待っていると順番が来た
この歯科医院は診療台が数台ある
奥の席に向かった。
担当の歯科衛生士さんの笑顔が
心を和ませる。
診療台に上がると私は目を瞑る癖
がある、数分後別の衛生士さんと
交代したようだ。
歯科衛生士さんと思っていたが本当は
やさしい歯科医の先生でした。
疲れもあって少しウトウトとして
来た、
睡魔が襲って来たのである。
その時にはもう、まるで羽布団に
包まれるような心地に浸っていた。
「大丈夫ですか ?」
( あれっ! その声は ?)
見た事はないが、「天使 ?」
晴れ渡る大空にポッカリと入道雲が
浮かんでいる。
昔「のんちゃん雲に乗る」鰐淵晴子
の映画があったのを思い出していた。
その白い雲間からマスク姿の白衣の
天使さんが微笑んでいた。
「大丈夫ですか ?」
年甲斐もなく胸の鼓動が高鳴った。
まるで鈴の鳴るような天使の声
青空に漂う浮雲に 寄り添うように
キューピットが並んで漂っている。
優しい言葉は続いている
その時、口の中で何かが触れた
天使さんの動きが止まった。
ドリーム&ファンタジーはいつか
ジーエンド。
天使さんは私が最も尊敬する
先輩の孫娘
大好きな院長先生の娘さん。
今日は天使さんに姪御が生まれた
記念すべき日だったのである。
可愛い本物の天使さん
お母さんに抱かれて眠っている
院長先生の笑顔が弾けた。
スマホに幸せいっぱいの母娘の姿
マスク姿の天使さんと本物の天使。
浮雲に寄り添うキューピットが
役目を終えて青空に向かった。
美しい言の葉と優しい笑みの顔
天使に逢えた喜びに我胸は震えた。
幸せな明日で有りますように。
ドリーム&ファンタジー 天使の囁き
コンティニュー (continued )