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人生

そぼ降る雨

奇妙な天気である、空を見上げると雲の上が明るい、雲海のその上には晴れ間が広がっているに違いない、生暖かい空気が車内を覆う、窓を閉めると暑い  !

日曜店舗の昼下がり買い物を終えて一段落している、広い駐車場には、私と同じ涼を採る人が結構多い。

隣は何をする人ぞ   ?

袖すり合うも多生の縁  !

何処で生まれて、何処で育ち、そして今家庭を持って何処で住む。

ここにも、それぞれの人生がある、身近に居るのにその氏素性は分からない、しかし、生活は事実ある。

関わりのある人、全くない人その現実が不思議である、私はこうして人との生業を考えてみる、他人が愛しい人に思えてくる。

ある日、突然侵略者が日本を襲う、その仮定の騒乱を想像する時、日本人のアイディンティティが蘇る。

遅いか早いか、間に合うか会わぬか  ?

日本人の覚悟が試される、外国に迎合する者、逆らう者個々の信念と人間としてのエゴが現れてくる。

私は日本に殉ずる道を選ぶ、あなたは侵略者に飲み込まれる道を選ぶか、そうなると、どのみち人生は長くは続かない。

世界常識を裏切って侵攻してくる相手なら、容赦の道は取るまい、用無しは問答無用で明日の朝の露と消える運命になる。

そぼ降る雨は、男の心情を掻き立てる  !

愛国に死すか  !

裏切り者で終わるか  ?

その選択は己自身で決める、美しく豊かな山河、祖先の眠る墓地が土足で蹂躙されない祖国である事を私は祈りたい。

無辜の児童に刃を振るう狼藉が後を絶たない、その犯人を擁護する論調が必ず聞こえてくる。

日本人の質、多様性、日本人としての誇りが音を立てて崩れて行く、日本が好きなのに、日本人としての矜持を保って来たのに愛国心が虚しくなる時がある、それでも私は日本が一番好きである。

そぼ降る雨が男の弧線を震わせて我が身に問いかける      !?

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