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人生

時間よ ゆっくり止まれ

今年も後2ヶ月になった、1年があっという間に通り過ぎる、もっとゆっくりさせてぃな~  思わずため息が出る。

子供の頃は月日の移りが遅過ぎて、早く正月が来ないかと、指折り数えたものだが、歳をとると反対に光陰矢の如しで速すぎる。

脳内時計のなせる技、人間とはおかしな動物である。

私に至っては、もっとゆっくりしてくれよ   ?誰に言うともなく呟いている。

だから、退屈することがない、日々充足に明けくれている、私の交際範囲にその原因がある、月日の早い若者から、遅過ぎる年寄りまで、広範囲に渡っている為、充実しているからである。

病に伏したら延命処置はするな。

残された家族の負担を避けて本人の人間としての尊厳を保つため、私は清く生きる、終わりは見事に爽やかに、欲と名の付くものが人様より少ない私はサヨナラぐらいは見事に散る。

心構えは日本のサムライでありたい、男が少なくなった現代、久しぶりに嬉しい男に出会った、いや出会ったというよりも知っていた存在だが、再確認したというところである。

「S先生、先輩 ( M税理士 ) は、私たちの間ではおとこ(漢)と呼ばれています。」

新進気鋭の会社社長の口からそんな言葉が発せられた。

Mは小さな頃から見ている師匠の長男、自分のことのように、いやそれ以上に嬉しい褒め言葉である、

男が少なくなった日本社会、近隣諸国から侮られる無気力な風潮の日本、忸怩たる思いの男達にとって、男という言葉ほど郷愁をそそられるものはない。

速過ぎる歳月、通り過ぎる未練、「時間よ止まれ   ! 🛑」

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