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友情

青空が目にしみる

「手術終わりましたよ、身体にはチューブが張り巡らされています。」私はまだ雨の音色を音楽の調べにして床の中。

彼は笑いながら報告の電話をくれた、今の時代では珍しい腰の座った男である。

身体の現状を伝えてくれるのだが、こんな人は珍しい、人生や命の達観なのだろう。

「それじゃあ!土曜日か日曜日に行くよ」「待ってます  !」明るい余韻に心が晴れる。

彼も武道家、その潔さは私も見習わなせればならない、長い付き合いである。

その少し後、ある資格者から電話がかかって来た、難しい内緒話、知り合って間もないが以心伝心気心が合う。

彼と私ともう一人の資格者で飲み会を約束している、もう一人が私と彼の馴れ初め、知り合いだと知って絶句した。

彼も同じで「Sさん彼を知ってますの   !」呆然としていた、私の交友関係はこのように広範囲にまたがっている。

愛媛県弁護士会の会長・副会長の人事が発表された、それを見て私の目は釘付けになった・・・

かように私の交友範囲は広まった、ありがたい事である、伊達に歳を喰ってはいない   ?

そう言いながら、また別の面では仕事の事で、ある地方の役職者に電話を入れた、こちらの話を聞くこともせず一方的に喚き散らした。

ほんにもう、若い者でもないのに短気なことよ   !

一応詫びて電話を切った、今頃の若い者はと言いながらこのように年寄りほど失礼な者もいない   ?自分勝手な我が儘な人が増えたと言うことである。

だけど私は気にならない、そんな人こそ腹の中が見える、このぐらいで殺されはしない、腹の立つことがあるのだろうよ?    「聞いておやりよ   ! 」私の自分流人格判断術である。

横にいる奥さんの応対を見れば(電話に出た時の奥さんの対応を聞けば夫婦の本当の姿形が見えてくる)  口で言うほど人間悪くはない   ?

先の短いお前と俺じゃないか  ?    ゆっくり行こうや   !

玄関を開けて外に出た、何と真っ青な青空が広がっている、それは、家に居るのが勿体ない、私の好きな遊園地いや公園、更にまた別の場所、太陽が燦々と降り注いでいた。

3人の飲み会、「生ビールが美味いのじゃないの   ?」 与太郎の独り言、

忘れていた ?  同級生を忘れていた、入院中の高校時代の貴様と俺を忘れていた、風邪をこじらせて、移したらダメなので見舞いを控えていたのである。

「Sの野郎!  冷たい奴だ ?   何なんだよ   !」狭い6人部屋で奴が怒っている・・・

「行くよ!  行くよ!  見舞いに行くから、待っててくれよ!」付き合いの多いのも大変だ   ?

「父さん!  米びつにコメがありません  !」

交際費で家計がパンクした、一家離散、県紙に載るかもね         !?

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