デモンストレーション
デモンストレーション、いろんな場面に使われ、表現される。
チンピラの捨て台詞に、カチンと来た若い頃の名人達人が義憤の気持ちを抑えて我慢した、その故かどうかは不明だが、折々に強さを表す自己主張をよくしていた。
あえて強さを見せつけることで人の噂に登り、直接対峙することを避ける意味が有るのだろうと私は好意的に見ていた。
それとは反対に敢えて挑発して先に攻撃させる、その後料理する (倒す!)
恫喝されても逆らわない、その場から離れる、しかし、小さな町であればその人の武道の噂は広まるから自然に暴漢は控えるようになる。
為さずして勝ちを得る。
私は店を経営していたから、方法論的には難しかった、直接行動に出れば他の客の何割かに不快感を与えて商売的にはマイナスになる。
何も手を打たないと、舐めて来て傍若無人になって他の客に迷惑をかける、これもまた経営者としては避けなければならない。
どうしたか ?
その時、親しいお客さんが大目に来店していれば、言葉で相手を抑えて牽制する、強さの片鱗を垣間見せる、この人は怒ったら怖そう、強そう !と思わせて引き下がらせる。
最後は表に出て軽く手合わせ、最悪は軽く実力行使、少し痛い目に、最後の手段は、自分たちは直接何もしなくても110番テレホンのお役にお任せする、警察車両でお帰りである。
何もなく、何事もなく、終われば言うことはない、特に信頼を勝ち得て友情に発展すれば言うことはない。
実力行使も手加減が難しい、見境もなくカッと来る人はそんな場面にいない事、又は早々にお引き取りいただくことが賢明である。
以前テレビで拝見した沖縄空手道場で稽古中の人の言葉は、私の人生観を変えた程である、
「喧嘩に空手は使いません! 一生使わないでしょう !」強烈でした。
これこそ空手道の真髄、原則なのだと! 自己を振り返りました。
果たして日本が侵略される事態、阿鼻叫喚の世界ではどうでしょう !
当然のことながら座して死ぬ無責任は容認されない、命を賭する覚悟、ここに行き着くのでしょう。
デモストレーション、危険を避ける先手ならそうあるべきでしょう !
過去を振り返ると、弱気のように見受けるが結構、戦わずして勝を取っていたことに気づく。
私は今、何かと相談される立場にいる、高貴なお方の身内の相談も受け賜っているが、縁談の前に空手道の習得を進めて、知己の師範の道場へ預けている、その稽古の上達で女性達は彼の素晴らしさに目覚める筈だ。
そう言って私は彼を鼓舞し応援している。
モテなかった男が空手の上達によりモテて来た、そんな話はよく聞く !
自信が内面から変えるのである、モテないはずはない、その見本が此処にいる。
最後は大笑いで終わりましょう ! 天狗の鼻がへし折られるのも知らないで、ゆめ夢自信過剰にならないこと、そんな男衆ほどかかあ天下に喘いでいる。
亭主関白の成れの果て、汝 ! それはかかあ天下の外弁慶 !?