見事に晴れ上がった空を見上げると日本社会の混迷が遠い外国のように思われる、不謹慎の誹りを受けないように自重しているところである。
社会生活の自制、業務の停止、縮小、日本は未曾有の事態に落ちいっている、この時期でもないだろうに、私は不思議な感慨に浸っている。
小さなことから大きなことまで、ある有名人の言葉を拝借すると、こんな言葉が当てはまるような日常を繰り返している、よりによってこんな年寄りに頼まなくてもと思うが、相談がひっきりなしにかかってくる。
もちろん全て受注に結びつくかどうかは定かでないが、確率的に商談は成立、小さくコツコツと、又は人の手を借りなければならない大きな案件まで黄昏を返上して孤軍奮闘している、良い人生を謳歌している方だろう !
いずれその内、時間を持て余す日々も迎えるだろう、それも人生 ! どんと来い !
「力貸してや ! 相談に乗ってくれるかな ?」莫大な資産持ちから連絡が入って来た 「半月ほど時間が取れないので待っててください ?」
お互い歳も近く黄昏真っ最中、普通人と違うのは事業欲旺盛ということか ?
私は何の取り柄もない凡人、彼は一世を風靡したやり手の事業家の親方 ? 生きて来た道が違うのに妙に気が合う、たまにはご機嫌を損ねて怒鳴られる、私はそれさえも気にならない鈍感男、まるで「やすきよ」の漫才かぁ !
しかし、正直いうと私が巧者、たまには絡んで見せるが彼には通じない !「お前さんは変わっているなア !」と呆れている !
振り返ること、お互い30代のイケイケの時、私の店に客として来た事がある、その時代にはもう名前が知れていた御仁、口数の少ないニヒルな男だなとの印象だった !
この歳にして再会という機運に恵まれた、悪運と言うべきか! 人生尚楽しい。
5月では、コロナは収束していまい ?共に動き回る仕事士同士どんな明日が待ってるやら、私の遺言は「線香ひとつあげてもらえればそれで由 !」
親方! 絶句して沈黙の後、「お前さんという男は ?」 と吹き出した、人間欲がなくなると、見えてないものが見えてくる、人の心もそうだよね。
あなたのその顔に、「私の本心はこれです!」 と出ています欲もいいがほど程に、思いもよらなかったご褒美が日替わりでやってくる、これって何 ?
お天道様のお小遣いかな ?
宅配便の仲良しこよしが笑って不思議がる「Sさんって何者 ! 今にも崩れそうな家なのに ? 毎日何かが送られてくる !」
彼らがひとつだけ見抜けぬものがある「目を皿にして送り主を見なさいよ ?」全部金融会社からの催促郵便と理解不能な荷物。
「Sさん、どうりでいつも少しずつ、荷物を運んでいる、夜逃げの準備だ !」
あまりの青空に脳が湧いて茶を沸かしています、良き人生を !?