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フィクション

ヤマトとサクラの物語2 囚われの身

ヤマトとサクラの物語2     囚われの身

地球に住む人間が過酷な他の惑星に住める筈がない、これが地球人の一般的常識で有ろう   ?

では今、現実に人類が月へ又は他の惑星へ人工衛星を送っている事実を直視してもらいたい、

しかし地球と全て同じ条件の惑星は有り得ないとしても、人工衛星スペースシャトル🛰等のような宇宙空間で長期間生活できる居住空間はすでに出来ていることに注目願いたい。

地球へ既に飛来できる乗り物UFOを手に入れている宇宙人である、他の惑星生物が住む居住空間は手に入れていると考える方が理にかなっている。

いわば、地球のあらゆる場所で見かける動物園、高等生物宇宙人のそばで囚われた人類が飼いならされている現象を考えることもおかしくはない。

生殺与奪、過酷な条件で生き絶えるものがいる反面、環境に順応して生きている地球人がいることを考えるのも不思議ではない。

その惑星に拉致された2人は当初半狂乱状態が続いた、落ち着くのに数ヶ月を要したが、彼らは自分達の運命を悟った。

別々に隔離され、その後それぞれ異性との同居を強要されたが、2人の愛は強かった、その後2人は涙泪の再会を迎える、そして男の子タケルを授かるのである。

地球と歩調を合わせるようにその惑星でもリーダーシップを目指して騒乱が続いた、壮絶な生きるための戦い、庶民はいづこも同じ、2人はこの星が何で有るかを知ることになった。

地球から四十光年離れた擬似地球は地球誕生より遥か昔に生まれていた、太陽系外惑星である、その騒乱は拉致された地球人が生存するには最悪の環境にあった。

ヤマトとサクラは生き抜く覚悟を固めた、息子タケルの明日の為に。

その惑星にも四季があり、タケルが十歳になった夏、タケルは地球探査を兼ねた密命を帯びてUFOに搭乗して地球への旅に出る   !

タケルの育った土地には政争に敗れた一方のリーダーが身を寄せていた、敗軍の将の末路は哀れで、そのため逆に地球から拉致されたヤマトとサクラの境遇に同情し、何くれとなく目をかけてくれた。

二人の身にはこのリーダーの存在こそが生きる全てであった、生存が叶えられたのもリーダーのお陰だった。

その子供にタケルよりも十歳ほど歳上のケプラがいた、惑星間の隔たりも子供同士の友情の前に解消して行くのである。

密命を帯びたタケルのUFOは、中国大陸に降下する、中国が国力を増して軍備拡張に邁進する平成の時代、タケルの姿が首都北京の雑踏に紛れ込んだ。

ヤマトとサクラの住む惑星も再び大波に揉まれることになる、ケプラの父と同志たちは、呻吟する民衆の為に再び立ち上がるのである。

ケプラは猛々しくも知性に溢れた武将に育っていた。

ケプラとタケルの友情は惑星間のしがらみさえ取っ払う   !二人の大願成就がそこに来ていた、地球の覇権争いとケプラたち惑星の政争の決着が近づいていたのである。

拉致されたタケルの父と母、ヤマトとサクラの、諦めた地球への想いが叶う時が来る、地球への帰還である。

二人がUFOから降り立った地球、その生まれた土地は風光明媚な姿を見せていた、壮年に達していた二人の両親は子供達を思いながら露となっていた。

ヤマトの先祖の墓で涙ながらに親不孝を詫びる二人の背中に桜🌸の花びらが舞い落ちた。

コロナウイルスで世界中が泣いている、

せめてファンタジーの世界で希望が灯るなら杉の子に取ってこの上ない幸せである           !?

時代考証の矛盾はポエムファンタジーの物語ゆえにご勘弁願いたい。

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