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日常生活

西日に映える トンボたち

夕方になっても晴れ上がった空は陽光煌めいていた、
車は高速道路下の側道を西に向かって走っていた。

右側は青々とした稲穂が陽の光を浴びて輝いている、
前方からキラリと光るものがゆらゆらと飛んで来た。

まるで私の車に寄り添うようにフロントガラスに
接触する、
ぶつかって死んでは可哀想なので速度を下げた、

前から運転席横に回り込んで来る、
透き通った羽が西日にキラキラ反射する、
その時になって黄色いトンボだと気がついた。

まるで酔っ払いが通行人に絡んでいるようだ、
それとも、千鳥足でふらついているようでもある。

のどかな農村風景、
そこには人間界の苦悩の色等見当たらない。

生きるものの刹那の姿、命短し頑張れトンボ、
1000 m に渡って続いていた。

お盆が過ぎて、初秋の気配漂う農村風景である。
数年前のお盆、集団で私を取り囲んだ黄色いトンボ
たちを思い出していた。

黄泉の国から里帰り、先祖の意思を実感した光景だった、
今度のトンボたちは、何だろう ?

わずかな日々のトンボたち、人間界の我儘をどう見て
いるのやら ? 言葉が通じるなら聞いて見たい ?

今日の午前中は、久しぶりに庭の草刈りをした、
仕事が多忙だったため本日まで手がつけられなかった
のである。

境界を荒らすな、人の家に入り込んでくるな ?
羽の音荒く蜂が警告を発して襲って来る、

手に持つ鎌で頭上を振り払う、突然羽の音が止んだ、
当たりどころ悪く、お陀仏のようである。

これも仕方が無い、共存できる相手ではない、
ミツバチの養殖ならいざ知らず、殺生も許して下さる
だろう。

生きとし生けるもの、生命の神秘を思っていた、
それに比して人間たちの傍若無人はどうしたことか、

世界で、様々な警告が発せられている筈なのに、
人間の闘いは終わらない。

宇宙船地球号、未来へと続く長旅を無事乗り越える
ことが出来るだろうか ?

悠久の宇宙に想いを馳せてみた・・・・・ !?

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