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雑談

武道家の佇まい その礼儀作法

礼儀作法についてあれこれ語ってみたい。
今の若い者と昔の若いものの違いはどんなものか分からないが、
私が経験した人間関係のあれこれを振り返ってみたい。

躾けの行き届いた家庭の子供
自由奔放に甘やかされた子供

例えると
乗り物内での子供達の行動
病院その他における子供達の行動

どんな感慨をお持ちでしょうか ?

電車の座席でくつを履いたまま座席に上がり窓にしがみ付く、
傍若無人な子供の我がまま、親は注意さえしない。

病院で身体の痛みにじっと堪えている患者の前で、喚き
ながら走り回るバカ息子、親は諌めることをしない、放任主義。

反対に、子供が少しでも羽目を外すと、即座に諌めて静かに
させる親、従いながらもじっと我慢の子供、
その横で放任主義のバカ親子が傍若無人に動き回る。

これほど矛盾した事はない、社会に害を及ぼす人間が勝手気まま、
規律を守る人間の方が肩身の狭い不条理。

これの国際版が特定近隣諸国と我が国の関係である。

誰かが叱ってでも間違いを諭す、又は正義の鉄槌を下す。

人口3~4万人の漁業と農業の港町 華やかなりし頃の
風景が醸し出されていた、
秋祭で賑わう町は近隣から沢山の人々が繰り出していた。
小さな喫茶店の前で中学卒業したての悪がきが数名たむろしていた、
そこへ田舎から出て来た純朴な少年二人が通りかかった。

「待て!」・・・肩が触れたと言うのである、
「すみません」 その言葉が終わらないうちに思い切り頬を
叩かれた、それを合図にもうひとりも滅多打ちにされた。

これほど二人にとって納得のいかないことはない、彼らには
空手道場に通う先輩がいた、そして事情を打ち明けたのである。

先輩は空手を習い始めて半年、腕試しをしたくってうずうずしていた、
一週間後、神社の境内で双方合わせて数人が集まった、しかし話は
決裂した、双方から各ひとり選んでタイマンとなった。

結果はドロ-、再度別の二人で決着を図った、今度は空手の方に
軍配が上った、蹴りが勝敗を決めた、金的を掠めた下段蹴りに悪がき
は苦悶の表情で転げまわった。

後日談が醜かった・・・
やられた方の兄と空手少年の高校の先輩が知り合いだったのである、
事の内容は考慮されず、ただ一方的に空手少年は叱責された。

理不尽に彼は耐えた、
悪い方を正すことなく正義のために闘った方が非難される、
空手道場の先生と私は懇意な関係だったので話を耳にしたのである。

当事者の彼と喫茶店で出会った、
世の中には理解できない不条理が多い、しかし、それに負けないで
生きることが人間修業でもあると思うよ、私の事例も語って聞かせた。

「辛抱、我慢した方が人生の勝者になると思うよ、空手を自慢しないこと」
納得いかないようだったが、別れに際して彼の笑顔が出た。

礼儀作法を思う時、スポ-ツ・武道に精進する方が表面的には損をする、
だが、長い人生を考えるとこの礼儀作法に救われる時が必ず来る。

仕事が一段落した先日、ある中年の会社員とお茶会を持った、
「Sさん、お元気ですか ?」武道を習った人間の佇まいは素晴らしい。

有りし日の、あの空手少年である。

押忍

武道家の佇まい その礼儀作法” に2件のコメントがあります

  1. 杉の子さん。

    こんばんわ。取り急ぎお知らせです。
    どういう訳か、杉の子さんへの「読者になる」・・・が取り消されていて、
    もう一度クリックさせて頂きました。
    コスモスのブログは一応閉じましたが、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

    杉の子さんがお書きの今日の内容は、沖縄では物申したいこと一杯のコスモスなのですが
    また、改めて参ります。

    お知らせですので、ご返事は無用ですよ。
    今日もお疲れ様でした。

  2. コスモスさん、

    有難うございます、ブログの閉鎖残念です淋しくなりますね。
    気力、体力が回復されたら再び美しい風景写真のブログ復活を
    お待ち申し上げます。

    台風にお気をつけください、様々な思いに彩られた日本列島は
    秋の気配に引き寄せられて行くようです。

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