途方にくれた純真 遠い日の思い出
大阪行きの準備、と言ってもそう準備するものはないが、後輩達のご先祖様への心遣いと各人の奥様方への気配り。 その内、2人は年賀状のやり取りと合間の電話、ハガキのやり取りで近況が判っているが、 もうひとりの後輩は高校時代に自… もっと読む 途方にくれた純真 遠い日の思い出
大阪行きの準備、と言ってもそう準備するものはないが、後輩達のご先祖様への心遣いと各人の奥様方への気配り。 その内、2人は年賀状のやり取りと合間の電話、ハガキのやり取りで近況が判っているが、 もうひとりの後輩は高校時代に自… もっと読む 途方にくれた純真 遠い日の思い出
友達のいない人、付き合いベタな人、私の周囲にもいるが友達がいないから家庭にこもるのか、家庭中心主義だから外で友達がいなくなるのか、それは分からないが、そんな人たちの人生訓はどんなものなのだろう。 今度友達に聞いてみたいが… もっと読む 青春の 帰り道
祖母の月命日 ばあば 9日は私の自慢のバアバの月命日、 中学3年生まで母屋の隣の隠居で生活した。 何歳からだったかは思い出せないが、 それまでは、姉達がばあばと同居していた。 父母には煙たい人だったが、この人の偉かった … もっと読む 祖母の月命日 ばあば
今年春のお彼岸は、仕事が多忙すぎてお墓参り出来なかった、 そのかわり竹馬の友たちが桜の下のお花見で電話を寄越してくれた、 今年は3軒あるとの事で天候にも恵まれ例年にない賑わいを見せている。 お祝いしてもらえるのはその家の… もっと読む 故郷の 座敷雛
「ドアホ!」 彼の一喝を受けた者は、一瞬身体が金縛りにあったように硬直した。 怒り金時、身の毛がよだつ鬼の形相、その迫力に遭遇すると普通の人は腰を抜かすほどの慄きを感じる、奴は正にそのような男だった。 「先輩! つれてっ… もっと読む 男達の挽歌 青春はかげろう
男には強いのに、そうとてつもなく強気なのに女には、どうしょうもなく初心な男がいた。 私の周囲にはそんな男達が多くいて勿論例外的にすぐ手をつける助平野郎もいた ! 今の時代ほどではないが、女性がまだ男の三歩後に控えていた時… もっと読む 初恋の 別れ道
約束の午後の時間が迫ってきたため仕事の手を止めた、 相談したいとの連絡があってから1週間が過ぎた、 日曜日の午後に予定をセッティングしていたのである。 薄曇のポカポ陽気に気を良くして約束の場所に急いだ、 5分遅れて到着、… もっと読む まわり道 明日の日を夢見て
寒のダム湖畔は、束の間の青空の下静まり返っていた。 陽光愛おしく、小鳥達の囀りも歓喜に震えている、 生きとし生けるもの太陽の恵みほど嬉しいことはない。 さざなみさえ遠慮がちにひと時の幸せを育んでいる、 薄緑がこれ程暖かく… もっと読む 木洩れ陽に泣いた 日
息抜きに たわいのない話を 町は昼間の喧騒が収まって夜のとばりを迎えていた。 私は中心街の名曲喫茶へ待ち合わせの為向かっていた。 港町はネオンが灯り始めて夜の姿を見せ始めていた、 T商店街の入り口に差し掛かるとスーパーマ… もっと読む 息抜きに たわいもない話を
「Sさんの言葉はキツイ! 胸に突き刺さる !」 司法試験を受験したことのあるAがため息交じりに呟いた、 4人で馴染みの喫茶店で談笑中だった。 私は、 過去の失敗を教訓に、できるだけ穏やかを心がけていたが そんな言葉を聞く… もっと読む カリスマの眠る地 芦原会館初代館長 芦原英幸